チラシに元気が無い
近頃、家電屋さんのチラシに元気が感じられない。
という事に気付き、果たして家電屋さんに何があったものかと気になって夜も8時間ほどしか寝られない状況に陥っている。
少し前まで、家電屋さんのチラシと言えば原色バリバリ、品物ボコボコ、値段バンバン、煽り文句ズラズラで、かなり品性に欠けながらも新聞の折込チラシ群の中で際立っており、異彩を放っていた。
まったく買う気は無くとも、見ているだけでその勢いが感じられ、「頑張っとるな感」がミシミシと感じられたものだった。
「とにかく見ろ!そしてなんでもいいから買え!」
というあからさまなメッセージがそこにあった。
しかし、ここ数ヶ月の家電チラシを見るとどうだろう。
まったく一時期の元気が感じられない。
色彩こそ目に付きやすいものを使っているが、以前のようにやたらケバケバしい使い方ではないのだ。
目眩を覚えるほどのドギツイ色彩が好きだった私は残念でしかたがない。
レイアウトも、一気に大人しくなってしまった。
以前は、大小組み合わせ、所狭しと並べられていた品物が、今は横一線に整然と並べられ、所々に目玉商品と思しきものが、やや大きめに鎮座している。
前は、あまりに勢いを重視するあまりどこからどこまでがテレビで、どこからがヒゲソリなのかがイマイチ判然としなかった頃が懐かしい。
なんだか、
「若い頃はそりゃあ無理もしたけどよ。いつまでもガキじゃいられねえんだ・・。」
と言う、急に老け込んでしまったような印象さえ受けてしまうのだ。
そして、何と言っても価格である。
ちょっと前まで、殺伐という表現までしっくり来るほどの安価が店ごとにこれでもかと突き出されていたというのに、最近では
「他店より高い場合は、チラシを店員にご提示ください」
と書いてあったりする。
なんだか、
「まあ、あっちが安くするならこっちも安くすることにヤブサカでもないですけど~?」
と言う感じがしないでもない。
もしかしたら、価格など一切書かずに
「他店より高い場合は、チラシを店員にご提示ください」
の一言だけでいいのではないだろうか・・?
というミもフタもないような意見さえ垣間見えてしまうのだ。
一体、家電屋さんのチラシに何が起こったのかは知らないが、あの頃の華やか極まりないチラシに、もう一度戻ってくれたら・・と願わずにはいられない。
・・まあ、別に戻ったからといってどうと言う事もないのだが。
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