寿:「マウンテンバイクのレースはどんな感じのモノなんですか?」
囲炉裏をはさんで、相変わらず話しは続いている。
元気:「レースはダウンヒルとかクロスカントリーとかがありまして、その中でクロスカントリーに出場しました。」
寿:「レースって事は順位もあるんですよね?」
元気:「ありますよ。」
寿:「元気さんは何位だったんですか?」
元気:「・・あっははははは。・・・●●位でした。」
寿:「それって、何人中?」
元気:「まあ~・・120人・・くらい?」
寿:「ああ~・・・エ~ト、その~、一番楽しいところですよね。」
元気・元気相方:「あっはははは!そうそう。楽しいところ。(笑)」
マウンテンバイクレースには、エキスパートやエリートなどというクラスがあるらしい。
大会の上位を占めるのは、やはりエキスパートよりも上のクラス。
スポンサーがつくようなプロなのだろう。
寿:「でもまあ、エキスパートとか、スポンサーがつくような人ってのは、生活のほとんどを自転車に費やしているんでしょうねえ。」
元気:「多分、そうでしょうね。」
元気相方:「あなた(元気さん)も、「自転車を抱いて寝る」くらいしないとダメだよ!」
寿:「そうそう。『一緒に寝る』は基本ですよねえ。」
元気:「大学の時、寝てたら自転車に覆いかぶされたことがあるよ。」
元気相方:「そこでよけちゃだめなのよ!」
寿:「受け入れないと!」
元気:「ああ~、オレに足りないのはそれかあ~!」
元気さんは、ノリがよかった。
話は、元気さんたちが住む場所の話に移る。
寿:「青森のどのへんにお住まいなんですか?」
元気:「●●●って街です。」
寿:「っていうと、海の近く?」
元気:「エ~トですねえ・・・」
元気さんは突然、力こぶをつくるような格好をし始めた。
どうやら青森県のカタチを体現しているようだった。
それを横目に見ていた元気相方さん。
(美味しい!)
と思ったのか、すかさず同じ格好をとる。
寿:「あ~っははははははは!!!なるほど!!この辺ですね。」
私もすかさず同じ格好をした。
元気&相方「あはは!そうそう。その辺です。」
青森のカタチを現した3人が、囲炉裏を囲んでいる。
寿:「・・・コレ、今、突然知らない人が入ってきたら・・。」
元気:「何かと思うでしょうねえ。(笑)」
元気相方:「『え!何!?』みたいな。(笑)」
元気さんと相方さんは、とっても仲のよいナイスカップルである。
波長の良いカップルというのは、独特の空気を醸す。
肩を寄せ、おでこがもっとも近い位置にあり、小声でしゃべる。
「ラブ・サークル」
とかいうやつだ。
二人の間には、丸い空気の膜が降りる。
その球体は、今、目の前にあった。
元気相方:「●●●じゃなかったっけ。」
元気:「あ、だよね。」
コソコソと睦まじくしゃべる二人。
私はその様を横目にしながら、殊更に外の景色を眺めたり、腕にあったデキモノをいじったりしていた。
「あれあれあれ?オレ、疎外されてんぞ!」
というアッピールである。
我ながらいやらしい。
元気:「あ、トシさん、どうしたんですか?」
寿:「ん?いやあ。仲がいいなあと思って。」
元気相方:「今、すっごい『やってらんねえなあ。』って顔してましたよね。(笑)」
寿:「いやいやいや、そんなことないんですよ。まあ、うらやましいなあと思って。」
元気:「トシさんだって相方さんがいるじゃないですか!」
寿:「まあ、そうなんですけどね。私はですねえ。自分がノロケるのは大好きなんですけど・・・
などという話をしていた。
書いたのは本当にごくごくごく一部のことなのですが、声がかすれ、酸欠になるほど話し込み、大笑いした楽しい時間でした。
元気さん、相方さん、是非是非また遊びにきてくださいねえ~。