ワキ判定

「嫌いじゃないくせにい。」
ええ。
むしろウエルカムですが。
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姉(長女)と会話していると、
本題に踏み込むまでが一苦労。
彼女のサブミッション・トーク(関節技会話)は、
容赦なく話題の腰を折り、
自然、こちらも腰砕けを余儀なくされる。
サクラバ選手もビックリ(推定)の、
恐るべきIQレスラーである。
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相方も風邪を引いた。
感染さないように十分注意はしていたのだけれど、
もしかしたら自分からかも知れない。
だとしたらごめんなさい。
そんなわけで、
メガネなふたりに持ってきて、
マスクな事情も加わり、
かくしてネガネマスクコンビが出来上がった。
傍目にはきっと異様に映るに違いない。
たまたま銀行ATMに用事があって立ち寄った際も、
「二人揃ってマスクで行くと、絶対怪しまれるよねえ…?」
と、なんだかよく分からない配慮で外してゆきましたよ。
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「…んで、お土産の話はどうなったの…?」
「ああ、そうだねえ。…このポテチ、食べるか?」
そこまで詳らかな成り行きを聞かされて、
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行きつけのセルフサービスガソリンスタンド。
そこに設置されている給油マシンの中のお姉さんが、
急に若返り、愛想が良くなった。
以前はいかにも機械的で、
素っ気なかったのだが…。
一体、彼女に何があったのだろうか…。
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あの時、もう一枚持ってくるときの、
期待に満ちていたであろう母の顔がありありと浮かぶ。
~追記~
すでにお気づきかとは思いますが、
「投げ銭」は外しました。
試しに付けてみて、
雰囲気などを見てみたところ、
やはり当サイトのコンテンツには合わないと判断したためです。
やってみてわかりましたが、
なるほど、難しいものですね~。
現時点では、
このスタイルが一番良いようです。
なお、投げ銭いただいた数百円に関しましては、
「評価の一つ」としてありがたく頂戴し、
今月分のブログ代にしたいと思います。
ありがとうございました。
そして、お騒がせしてごめんなさいでした。
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いかにも女性然とした配色、デザインに、相方から
「もしアレだったら、送り返して直してもらおうか?」
とも言われたのだけれど、
しみじみ眺めてみると、
色使いがなんだか妙齢の一歩手前のような、
たたずまいが可憐で、目に可愛らしい。
はるばる出雲の国からやってきて、
到着してみればどうやら間違いだったという。
そんないきさつがなんだか、
パワーストーンのくせに運のないヤツだというアベコベさも楽しく、
頼りなく所在無い感じに同じニオイを覚え、
(ああ、なんだかコイツは面白そうだ。)
と思えてきて、そのままいただくことにした。
そんなお気に入りの腕輪。
名付けるとしたら「アン」。
つづりはもちろん、「Anne」である。
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あんだけ広範囲にわたってポッカリ空いた穴も、
ほんの一日二日でスッカリ治った。
すごいぞ、口粘膜!
皆様も、郵便局の
「ご利用明細書」
の取り扱いには、
くれぐれもご注意下さい。
(普通はそんな注意いらない。)
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印刷中、
ず~っとプリンタを褒め称える歌や踊りを捧げている。
プリンタも悪い気はしないだろうけれど、
さぞ仕事がしづらかろう。
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不意に訪れた反射速度勝負は、
名も知らぬ丸顔の可愛い女性店員に軍配が上がった。
敗北の悔しさよりも、
一瞬うっかりと見せた、
彼女の勝ち誇った微笑にヤラレタことが大満足だった。
そう。
三十路ホヤホヤのオッチャンは、
ときめきこそが趣味なのだ。
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「先輩」
と呼ぶのはイヤだが、
「DX(デラックス)」
なら良いという相方の代替案。
いつもながら私のストライクゾーンを的確に突く
さすがの発想である。
もちろん、
それ以来一度たりとも呼ばれていないことは言うまでもない。
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男には、
どれだけ多大な犠牲を払っても、
勝たねばならない勝負がある。
…あるのだが、
甥っ子との駆けっこがそれだったのかは
甚だ疑問である。
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先日、宮城県ではモノスゴイ強風が吹き荒れました。
部屋にいても、
「ピュウウオオオオオオ~!」
という甲高い風切り音が鳴り響き、
「ばばばぼぼばばばばば!!!!」
という暴風の濁流が外壁を打つ。
風に弾かれた雪のツブが窓に当たって
パキパキと芳ばしい音を立てる。
まるで部屋ごと滑空しているような錯覚さえ感じた。
そんな中、
「異常気象愛好家」
の私としては、いてもたってもいられなくなり、
実家のプリンターが壊れたことを口実に
近くの家電店まで初売り見物がてら、
暴風見物がてらでかけたのですが…。
車に乗っていても強風が積雪を舞い上げ、
時おり視界を寸断し、
道路に吹きだまったそれは車輪を絡めとって走行を困難にさせる。
その下には寒風によってカッツンカッツンになったアイスバーン。
ビュービューのツルツル。
怖い怖い。
おっかない。
車から降りてみれば暴風が横殴りに吹きつけ、
カチカチの足元をスキあらばすくいに手を伸ばしてくる。
もはや風というより重力の方向が横に変わったような異世界で、
怖い怖い。
おっかない。
なにより危ない。
でも、
不謹慎ながら楽しかったりしました。
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まだ、相方がいないころは、
「あんたはもう、いつまで一人でいるの!」
とか、
「結婚しなさい。そうするといろんなことが分かるから。」
などと言っていたくせに、
近頃はそういう話になると、
「結婚なんてやめときなさい。大変なだけだよ!」
とか、
「相方ちゃん可哀想だねえ。」
とか、
「私もお父さんと40年一緒にいるけど、もう大変だったよ~!」
などと否定的な意見ばかりぶつけてくる。
どうも発言を総合すると、
決して相方ちゃんが気に入らないわけではなく、
私のやる事なすことにチャチャを入れたいのと、
自分がボヤキたいだけなのだろうと思われる。
まったく困ったものである。
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屈強なマネキンと、
和やかな「どんぶく(綿入れ)」。
この相容れない二つが奏でる不協和音は、
見るものの精神に言いようの無い不安感と違和感、
ついでに妙な侘び寂びをにじませしめた。
明らかに、ウケ狙いとしか思えない。
※この記事は2005年度のストック残り記事です。
一月くらい前に描いてから、他の記事に押されてズルズルとここまで来てしまい、結局こんなカタチで出すことに…。
本日、大晦日。
平成十七年度最後の記事は、後ほどあげます。
とりあえず、掃除だけしてしまわないと…。
では後ほど~。
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腕時計というものを着けたのは高校の時以来。
いや~。
手首を見れば時間が分かるというのは、
実に便利なものですね。
再発見でした。
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以前一度出演したFMいずみから、
またまたオファー(?)がありまして、
またまたスタジオにゆくことになりました~。
前回は私の職場のお話でしたが、
今回は『言戯』管理人トシとしての出演です。
仙台市のけっこう広域に入るようですので、
オヒマな方は12月27日(火)の午前10時30分ごろ、
FM79.7MHzを聞いてみてくださいまし~。
以上、告知でした~。
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私の「命札」には、
逃げるという選択肢しかなかった。
大好きな相方がいるのだからそれは当然として、
なにが良かったって、
(いいなあ~…)
と思った女性と、
ほんの少しだけ強い縁があったことが嬉しかったのです。
たとえるなら、
陶器の展覧会を観にいって、
器の景色を眺めていたら、ふいに
「触ってみてもいいよ。」
といわれたような感覚。
「美」にちょっとだけ深く踏み込めたような。
そういうトキメキがあった。
そういったオトク感を胸に秘め、
もちろん足早に逃げ去りました。
だって、照れくさいし。
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これは、あまりにベタすぎて、
ネタかと思われるほどの実話である。

【起】
口角に微笑をたたえ、それから発生する目元の緩みが生み出す
穏やかな表情。
前髪をおろし、後ろはキッチリとアップにしてあるヘアースタイル。
ぐちゃぐちゃの足元で、汚れる危険性を承知しながら、
敢えてチョイスされた白いコート。
なにより、
ツメ磨きに忙しいオバちゃん相手にも、
(ちょっとごめんなさい…)
としながら気づかれず、
しかたなく静々とよける仕草から醸されるたおやかさ。
どれをとっても私の琴線を爪弾(つまび)かせしめるナイスな女性だった。
ちなみに、
好みの条件が相方とあまり合致していないのではないかという
ご意見が予想されるが、
好みのタイプと好きになる女性が必ずしも一致しないのは、
世に舞い降りたステキな矛盾というものであり、
誰しも多少、心当たりのあるところではないだろうか。
【承】
車床に転がったペンを、
私と隣にいた二人組みのオバチャンが同時に気づいた。
「あらあ!」
と声を上げたオバチャンを横耳に、
風を切ってペンに手を伸ばす私。
ペンは、可愛さのカケラもない実用的なもので、
私もその書き味を認める一品だったため、
高感度さらにアップ。
【転】
ナンパなどはしたことがないが、
見知らぬ人に声をかけるのはニガテではない。
しかし、
こんな出来すぎたイベントはさすがに初めてだったので、
緊張というか、眉間から鼻にツンと抜けるような、
薫りたつトキメキを禁じえなかった。
【結】
幸いにも、すぐに気づいてくれた彼女が、
驚きの顔から溶けるように微笑み、
「わあ。ありがとうございます~。」
と言ってくれた。
ちょっと鼻にかかったような、
決して高くはない声が心地よい。
キッカケのキューピッドは、
その矢をボールペンというカタチに変えて、
私と彼女を近づけた。
どうする!?
どうすんのよ!?
オレ!!!?
つづ~く~!
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「お姉様はね!弟や妹ごときに負けるわけがないの!」
というのが信念である、一番上の姉。
たしかに、幼い頃からそういう教育を刷り込まれている
我々弟妹連中は、人数や体格に関係なく、
「姉には勝てない…。」
という心理的施錠が成されている。
特に私など、
3人も姉がいて、
ごく身近に、頭の上がらない女性が母を含めて4人もいることになる。
相方は、厳密に言うと年下なのだが(2ヶ月ほどだが)、
彼女は長女なのだ。
「長女」と聞くだけで反射的に隷従してしまう悲しい習性の持ち主としては、この期に及んでも頭の上がらない女性が一人増えたということであり、非常にギャフン。
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手芸店には非常に好ましい雰囲気がある。
特にこの時期。
プレゼント用に編むための毛糸などを物色していると思しき
女性を鑑賞するのは、私の大いなる楽しみでもある。
それは、甲斐甲斐しさの発露という美を堪能できる場であり、
その様はまるで一幅の絵画のように眼福を感じ、
美しい調べを沁み込ませるように心地よい。
たとえ、誰かに贈るためのものでなくても、
材料屋さんである以上、作るために探しているわけであり、
お金を出せばなんでも手に入る世の中で、
わざわざ自分で作ろうというその姿勢が、
なんだか豊かな人間性を想像させ、
またそういった人々の集まる雰囲気を感じるのもウレシイ。
視線は鑑賞に忙しいが、
行動は常に相方の傍半径1メートル以内なのは、
もちろん相方のそれが、一番好ましいからに他ならない。
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いよいよ視覚的、経済的に最も合致した一着を選択し、
スソ上げを依頼する。
以前にも書いたのですが、この「スソ上げ」というのはなんとも気恥ずかしさが付きまとう。
作業に必要な体勢とはいえ、
どう転んでも相手にひざまずかれているようで、
非常に居心地が悪い。
しかも、紳士服の場合はそうなのかもしれないけれど、
この店員さんは私の右足に両腕を巻きつけるようにして計るものだから、なんだかまるですがりつかれているような格好になってしまった。
申し訳ないやら、
居たたまれないやら、
くすぐったいやら、
そんな想像をしている自分が可笑しいやらで、
笑いをかみ殺すのに非常な苦労を強いられた。
足元に、しかも男性にすがりつかれるなんて、
(すがり付いてるわけではないんだけど。)
こういう機会を除いてはまずありえないだろう。
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なにやら店員さんの話では、
最近のスーツにおける流行りのカタチは、
全体に細身であらゆる部位の丈が短いものなのだそうだ。
勧められるまま実際に着てみたところ、
確かにワキの締まり方はスッキリしていてカッコイイ。
…がしかし、
ソデやスソが妙に短いのがどうにも気になる。
パッツンパッツンのツンツルテン感が拭えない。
(飽くまでも個人的感想ですが。)
この足りない生地を、「流行り」という言葉で無理やり覆っているような感じさえする。
そもそも流行りというものは、
多くが消費を促進させるために、
誰かが作為的に立てた波風ではないのだろうか…
などとポツポツ思っていたところに、兄の一言。
「コレ、流行が終わったら着れねえだろ。」
ああ、なるほど。
それなんだ。
我が意を得たり。
にいちゃん、さすが。
しかしいつも不思議なのは、
兄はこうやって一見傍若無人な放言を連発するのに、
なぜか年下に慕われ、年長者に可愛がられる。
不思議な人徳の持ち主である。
店員さんは戸惑っていたが。
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特にスーツなど、
世間に浸透しきっていて、
その知識は一般常識としてとらえられているものなどに、
後から参入しようというのは意外に困難が付きまとう。
それは、
「なにが分からないのかが分からない。」
という取っ掛かりの壁である。
「今さら聞けない」
類の事項とも言える。
知識というものは力であり、武器である。
「知らない、知らなかった」
で済まされるのはよくて未成年までであり、
大人の「知らなかった」は、すなわち本人の過失に他ならない。
だから、スーツなどの大人の持ち物には、
懇切丁寧な説明など添えられていないのがほとんどなのだ。
服屋さんなどにおいて、
店員あしらいが何よりもニガテという理由はそこにある。
服飾に関する関心が薄く、
知識に乏しい自分では、
知識、技術に特化したプロに太刀打ちできないことが容易に予想できる。
丸腰マルハダカで甲冑に大小を下げた武士につかみかかるようなものだ。
いいようにナマス斬りの憂き目に遭うだろう。
というわけで、
兄という名の用心棒に同行をお願いしたわけだが、
「何が分からないのか分からない。」
という相手にはさすがの用心棒もアキレ顔を禁じえなかったらしい。
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今まで必要とすることがなかったので持っていなかったのだが、
やはりこの期に及んで必要になってきたということもあり、
ついにスーツを購入する決意を固めた。
29歳にして、
遅まきながらのスーツデビューである。
やや冷たい空気が、
忙しい人々を乗せたテールランプをにじませる遅めの夕方。
近頃オープンしたという某紳士服チェーン店に踏み込んだ。
スーツはおろか衣服全般、
「着れればなんでもいい。」
という私だけでは購入は絶望的との判断から、
買い物上手な兄に同行を依頼して、ツートップでの入店である。
店内は、オープンしたてという割には購買客も少なく、
スーツ姿の店員さんたちがカツカツと回遊していた。
我々の入店を認めると、
店内に明らかな緊張が走った。
いたるところから発生する
「いらっしゃいませえ!」
の声。
店員さんの意識がこちらを凝視しているのがありありと窺える。
かえって、視線をまったく合わせられないのが不気味だった。
もちろん、向こうも商売だというのは重々承知しているのだけれど、
こういう雰囲気は本当にニガテ極まりない。
有機的な値踏みの目が全身にまとわりつくようで、
セールストークをねじ込むタイミングを虎視眈々と狙われているのがピリピリと感じられるからだ。
買い物とは、アウェイである。
相手の陣地に乗り込み、
万全の準備を携えた人間を相手にしなければならない。
最終的な判断権はこちらにあるとはいえ、
明らかな不利が、生理的な警告信号を発生させる。
買い物をする時というのは、精神に鳴り響く
そういった「警告信号」を、懸命に無視しなければならない。
それが、「買い物嫌い」の最たるものとして染み付いているのだ。
(あああ…もう、帰りたい…。)
内心すでに折れかかっている。
しかし、スーツは買わねばならない。
…もう帰りたい。
でも買わなきゃならない…。
そんな葛藤を抱えながら、兄の後ろをヒョコヒョコとついて回っていた。
その時である。
兄が、とんでもないことを言い出した。
「あ、ちょっとオレ便所行ってくるわ。おめえ、その辺見とけ。」
さっさとトイレに消える兄。
(ええええええ!?)
取り残される私。
「ミテロ」と言われましても、
全然何がどうなのかサッパリわからない。
仕方がないので、「見てろ」という指示を鵜呑みにすることにして、
多分買いはしないであろうジャケットをうつむくように眺めていた。
周囲には、用心棒が離れたことを察知した肉食獣(店員さん)が、
早くも3人。
さりげなく取り囲むようににじり寄っている。
(ふおおおお…!)
緊張の赤と、恐怖の青が入り混じった顔色。
ヒタイからは紫の汗。
あきらかに、弱肉強食で言えば向こうが「強食」。
当方「弱肉」。
本来植物に生まれるハズだったのに、
間違えて人間などに生まれてしまった自分など、
彼らの目には美味しすぎる獲物に映るのだろう。
(話しかけないでください…!)
のオーラを発し続けながら、
徐々に店の隅に退却する私。
次第に囲みを狭めてくる店員さん。
この時ほど、トイレの案内表示のカップルが恨めしく映ったことはなかった。
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本人にはそんなつもりなど無く、
何気なくこぼした言葉にこそ、
より強く心を打ち響かせる力が宿る。
自分が褒められた時よりもはるかに嬉しかったこの言葉は、
無数に交わした兄との会話の中でも、
おそらく生涯記憶に残るそれになるだろう。
素敵だぞ!
あんちゃん!
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まあ、こんなことは我々だけではなく、
世間的にも割と普通だと思われるのですが、
相方の終業時刻が遅いのと、
(人件費は叩かれまくっとりますなあ…。)
私の方も昼間の仕事のほかに、
イラストの仕事がイイ感じにポツポツ入ってくるようになって、
(おかげさまで、ありがとうございます。)
お互い忙しい。
そこに持ってきて、
我々の場合、休日も合わないと来ているので、
逢えるのは大体夜10時以降ということになる。
普段、なかなか逢えず、
逢っても夜遅くてお互い疲れていると、
知らず気が立っていて、
些細なことでケンカになったりするわけですね。
まあ幸いなことに、相方が大人なのと、
私が忘れっぽいのでオオゴトにはなりませんが、
その頻度はカクジツに狭まってきているわけで。
人の関係って、液体ですね。
時に流れながら、熱くなったり、冷めてしまったりを繰り返して。
目まぐるしい温度変化の中で、徐々に、でも確かに沸騰してゆく。
それはやがて煮詰まって、蒸留される。
蒸留されたあとは、
分離してしまうものもあるだろうし、
新たな関係に精製されることもあるわけで。
私と相方の関係も、
沸騰の時を迎えている。
『蒸留の時』
がすぐそこに。
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普段、ガソリン代と食費以外にはほとんどお金を使わないこの私。
しかしごくごく稀に、
突如、「大散財スイッチ」が入ることがある。
先日、某スーパーにて、それは入った。
紅茶のハッパを買って、
ついでにチョコレートでも買おうかという時のことだった。
少し空腹だったということもあるのだろう。
見るものすべてが美味しそうに見えてきて、
次々と手を伸ばし、
買い物カゴに欲しいまま放り込まれるお菓子たち。
鼻息荒く、
瞳孔は全開。
顔はやや紅潮。
「どうしても必要」
以外のものにお金を使うという、背徳的快感。
お菓子の乱舞。
まさに、百菓繚乱。
そんな祭りは、レジに赴いたところで終息をみたのだが、
別段計算したわけでもないのに、
合計金額が4ケタに届かなかったのは、
やはり貧乏性のなせる業といえる。
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相方が怒る気持ちも分からないでもない。
がしかし、こちらの言い分も述べさせていただくならば、暖かい喫茶店の中で「マフラーの使用」を勧められれば、本来の「断・蓄熱」以外の使い方を模索しなければならないことは明白であり、思案の結果、第一に思いついた「人工巨乳」という発想へのマフラー投入は妥当であり、この件に関して頂戴した叱責、冷笑、ため息に関して、当方としましては甚だ心外という他なく、つきましては司法の場において、法に照らしての司法判断を仰ぎ、乾坤一擲、一歩たりとも退かぬ覚悟でもって闘争することをごめんなさいでした。
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「編んでけっから。」
「似合い過ぎるって。絶対ソレ着たら可愛いもん。俺。」
「んだねえ。私、軽く嫉妬するね。『私より似合う…!』って。」
「だと思うよ。」
「んで?耳は何がいい?やっぱ犬?」
「いや、ネコちゃんで。」
「ネコちゃんなんだ(笑)」
「やっぱネコちゃんだろー。」
というような話を延々と書店で繰り広げる我々は、
ある意味バカップル。
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天然パーマ。
ハの字のいわゆる「とほほマユゲ」に、
たれた目じり。
そして、メガネ。
高校時代、
バイト先の先輩から言われたのが最初だったと思うのだが、
「トシさんて、ヤクルトスワローズの古田捕手に似てるよね~。」
とよく言われる。
こないだ、
たまたま気が向いたので、頭髪にドライヤーなど当てて、
キッチリ髪型をセットして出かけた。
そして、ソレを見た相方の第一声。
ルームミラーで確認してみたところ、
確かに似ている。
古田敦也選手に似ていると言われるのは、
非常に光栄です。
私も、ブログ記事での2,000本安打を目指して精進します。
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お金はたくさんあったほうが便利だけれど、
みんなが必要としているものだから、
たくさん集めるのは難しいものですね。
持っていないからこそ感じられるシヤワセというものは、
実はとんでもなく贅沢なのかも知れない。
…って、こういうことを貧乏人が書いても、
負け惜しみにしか聞こえないから説得力がねえんだよな。
でもまあ、
それもまた面白いと思う。
むふ。
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以前は無料だった姉のバリカン理容師も、
来たるべき大増税時代の影響か、一気に
0円→3,000円という価格の高騰を果たしていた。
1分1,000円。
時給換算で60,000円/時間。
どんだけカリスマ理容師だよっていう話し。
まだまだ自分にはカリスマは早い。
ということを悟ったので、
普通の床屋さんに行こうと思いました。
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「クルマをバックさせている時、運転者がステキに見える。」
というのはよく聞く話しですね。
なんでも、さりげなく背後に回された手に頼もしさを感じ、
真剣な横顔、眼差しにやられるのだとか。
確かに、クルマのバックというのは、
マニュアル車のセカンドからサードに切り替える時と並んで、
「運転者の見せ場」
と言える。
相方と出かける際。
ほぼ100%、クルマなものだから、当然駐車場では
その「ステキな動作」を披露することになる。
しかし、相方は見とれたり、惚れ直したりするどころか、
正面を向いたまま動きの取れない私に対して、
腹を揉む、
胸を揉む、
耳の穴に指を突っ込む、
脇をつつく、
乳首をクリックする…
などのセクハラ行為を仕掛けてくるのだ。
まさにやりたい放題。
「何故、貴女はそんなことをするのですか?」
とたずねたところ、
「スキだらけだから。」
という答えをいただいた。
キミはアレか。
格闘家か。
バックしている間というのは非常に危険な時間だから、
本当にやめてね。
とお願いしたことは言うまでもない。
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別にモテるとかそういうのではなく、
陶芸というものは一般の人にとっては異世界のものであるから、
それを経験した記念と、それに従事する人間に対してのもの珍しさで
よく写真を撮られる。
相手が妙齢の女性なんかだと、
純情なちっちゃいオッチャンは申し訳ないやらウレシハズカシやらで
きっとニヤケた顔で写っているに違いない。
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日常の、「冴えない失敗」に彩られた我が人生。
精神的に参っている時ほど、ボディブローのように効いてきて、
いっそう落ち込みを禁じえない。
だけれど友よ。
願わくば、「冴えない出来事」そのものを、
愛おしみ、楽しめる人間でいよう。
幸せこそすなわち、
被虐嗜好。
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私たちくらいの年代だと、
「夫婦」という呼び名がもっともしっくりくるのでしょうね。
ちなみにこの店員さん。
相方を「奥様」と呼び、私のことを「旦那様」と呼んでいました。
こちらもわざわざ訂正しなかったのですが、
いざ、そういう風に呼ばれると、
照れくさいやらウレシイやら、
一番は焦るやらで、とても忙しいことになります。
余談ですが、
周りの人間の話を聞くと、我々二人はあまりにも似たもの同士で、
キョウダイに見えるのだそうです。
その「キョウダイ」は、
「兄妹」というより「姉弟」なのかもしれないのですがね…。
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「足るを知れ」
って言葉が好き。
なにもかも、
足りてると思えば足りてることなのだけれど。
足りてなかったと分かるのは、
大体にして取り返しのつかなくなったあとなんだもんね。
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