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止まってくれるな。

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パソコンで絵を描いていると、完成間近でよく止まる。

そりゃあもちろん、レイヤーなんかを何枚も重ねていけば、その分データも大きくなって、トラブりやすくなるのは当たり前なのだけれど。

不思議なのは、途中、コマメに保存したものは消えないのに、うっかり保存を忘れていたものほど、もう一歩のところでピタリなんですよ。

デラショックですよ。
(名古屋弁の「でら」でも、デラックスのデラでもどちらでもよい。)

オレの3時間17分を返せ~!
と叫びたくなりますよ。

叫ばないけど。

思わずパソコンにチョップをかましたくなりますよ。

かまさないけど。

明日からは、線一本引いたら保存というくらいの意気込みで臨む所存です。
 
 
 
というわけで、納期にあまり余裕の無い仕事絵のセルフリテイクを終えて、それでもブログを更新する私。
そんな時間があるなら描かなきゃ!

でも、絵もブログも、読んでくれるみんなも好きなんだ。

まあ、一番好きなのは相方ちゃんなんだけどね。
(さあ、来たぞ、ノロケだ!)

肝心なところで止まっちゃう、忌々しいマイパソコンちゃん。
ヴァイオのマークがくず折れているように見えるから、カンベンしてやらあ。

しばらくちょっと忙しいので、グダグダな記事になるかもしれません。
あらかじめご了承くださいませ。

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チワワを探しているそうです。

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え~、情報提供のお願いです。

愛犬を空き巣に盗まれてしまったという人が、情報を募集しております。
なにか情報をお持ちの方は、

飼い主さんのブログ

情報募集ページ

の方まで直接ご連絡してあげてください。
 
 
 
 
今回のこのお話は、ある読者の方からお願いメールをいただき、書いております。

犬やネコを、それこそ二桁台飼い続けている集団の立場から言わせていただきますと、
動物を飼うというのは、自分の子供を育てるのと一緒です。

オモチャや、モノではありません。

・・・はやく、見つかるといいですね。

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アゴの誘惑

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膝枕から見えるアゴというものは、吸い付きたくなる魔力がありますね。

若干、体勢に無理があるのが難ではあるけれど、それを押してでも吸い付きたくなる何かがそこにあると思う。

まあ、大抵そのあとリアル舌打ちされますがね。

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確認か?威嚇か?

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姉のノックは激しい。
「小突く」というより、「殴打」なのですよ。

なんでそんなに強く叩くのだろうか。
考えてみるに、もしかすると

考え事をしていると、周りを完全に遮断してしまう私のクセに原因があるのかもしれない。

ちょっとやそっとじゃ気付かれないから、ついつい動作や音が大きくなってゆくのかも…。

だとしても、あれは大変心臓に悪いので、やめて欲しいと願ってやまない今日この頃。

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ビッグフィッシュを観た!

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『ビッグフィッシュ』という映画を観たのですよ。

ちょっと前に公開された映画で、CMなども盛んに放映していましたから、
観たという方も大勢いらっしゃるでしょう。

私は劇場で見る機会を逸してしまって、今頃DVDを借りてきての鑑賞とあいなったのですが、
ある意味、それは正解だったと思います。

何故ならば、後半はもう鼻水と涙でグシャグシャになりながら観ていたからです。

あんなもん、劇場で観てたら、相方はともかく赤の他人に泣き面を見られまいとこらえるのに必死になって、素直に物語を染み込ませられずにいられたことでしょう。

それほど、いい映画でした。
 
 
 
具体的にどこがいいかというと、なんというか、

『ステキなウソの伝え方』

に感じ入りました。
 
劇的なことはもちろん、
何気ないことも、
悲しいことや、
残酷な事実まで、

伝え方によって、面白くなったり、救われたりするものなのだということ。
想像力が生み出したやさしいウソは、人を幸せにする力があるのだということ。

それが、表現という創造の意味なのだろう。
ということを感じたのです。
 
 
 
荒唐無稽とも思える物語と、生涯の足跡。
決して触れ合わず、けれども引き合い、温もりを持ち始める終盤は、

胸を締めつけ、
下あごを震わせ、
そりゃあもう、号泣を禁じえませんでしたとも。
 
 
 
前半はやや不安な展開ですが、気長に観ることをオススメします。

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ヤバイは案外楽しいかも。

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「ヤバイ」

という言葉の新しい用法を、実際に使うべきところで使ってみたのですよ。
つまり、今までの「危機表現」ではなくて、「感嘆表現」の「ヤバイ」です。

いわゆる若者言葉という枠を取っ払って、素肌のままの「とても」がわりの「ヤバイ」は、実際に口に出してみると大変面白いものだと感じちゃったんです。

何故ならば、この「ヤバイ」の使い方は、大半が肯定の意味だからなんですよ。
裏返しの機微が感じられて嬉しい。

語感も、コロコロと小気味よく転がって、テンポが楽しい。

危機感を禁じえないほどの感嘆。
新しい組み合わせだと思う。
 
 
 
たとえば、

「このシウマイ、ヤバくね?」

という表現も、要するに

「このシウマイ、食べ過ぎることが危ぶまれるくらい美味しくない?」

という意味を、余計な言葉から必要な言葉まですっ飛ばして、「ヤバイ」に凝縮させてしまっている。
これってある意味の洗練と言えません?
 
 
 
世間的にはあまり歓迎されていない現状は、もしかするとやや直感的に過ぎてたり、何でもかんでも「ヤバイ」で済ましてしまう一部の人の語彙の狭さから反感を抱かれてしまってるのかもしれない。

もしも、何かにはばかられて「ヤバイ」を使ったこともなくケシカラン類に入れちゃってる方。
ためしに一度、感嘆としての「ヤバイ」を使ってみてはいかがでしょう。

意外に楽しい言葉の弾みが見えるかもしれませんよ。

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願望

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男なら、一度は妙齢かつ器量よしの保母(保育士もちろん女性)さんに寝かしつけてもらいたいものなのだ。

その願望は、挨拶くらいしか言葉を交わせなかった残念ぐあいすらも突き抜けた。

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根拠なき期待

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以前一度試みて、敢えなく失敗したまま約一年間放っておいた「毛穴すっきりパック」に再挑戦した。

別に、角腺が気になってワケではなく、部屋を掃除していたところ、その残りがポロリと出てきたからである。
 
 
 
鼻がヒリヒリと突っ張ってくる緊張感に耐え切れず、開始10分を待たず引っぺがしてしまい、ベロベロになってしまった前回の轍を踏まぬよう、今回は時計でキッチリと経過を計った。

結果、見事に皮脂の除去に成功したのだが…。

期待したような皮脂の屹立は見当たらず、小さくて丸いツブツブがまばらにあるのみだった。
 
 
 
根拠なく期待した私が悪いのだが、なぜか少し損した気分を禁じえない夏の風呂あがり。

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羞恥プレイと放置プレイ

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人ごみの中で手を振るようなキャラクターではない相方に向かって満面の笑みで手を振る。

振り返さざるを得ない状況に追い込んで「羞恥プレイ」をするつもりが、そっけなくスルーされ、「放置プレイ」に涙する私。

ひどい…!

ひどいわ…!

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戦慄の旋律

オカリナは、陶器などを原材料に作られた楽器で、その音色は朴訥としていて穏やか。
聴く者を不思議に安堵させる癒しの音色を響かせる。

しかしそんなオカリナの旋律も、我が家では「恐怖の音色」として家族の間に記憶されている。

それは、一つのオカリナがもたらした、ある出来事に起因する。
 
 
 
 
 
数年前のある日のことだった。

何を思ったのか、突然母が楽器店からオカリナと、オカリナの教本を購入してきた。

「私、今日からオカリナを練習すっから。」

得意満面の母。
楽器を練習するというのはいいことだし、特に反対する理由も見当たらなかったため、家族は母の新たな挑戦を祝福したのだった。
 
 
 
数年前のある日の数日後のこと。

オカリナを咥えて練習に没頭する母の前、家族が集まり懇願していた。

「母ちゃん。頼むからもうオカリナは止めてくれ!」

「ポーーー?(なんで?)」

「その音が…!」

「ポーーーー。(癒されっぺさ。)」

「気になるんだよ…!」

オカリナ購入から数日間。
母は驚くべき集中力で、オカリナを練習し続けた。

しかし、集中力や努力の量と、上達の速度が必ずしも一致するわけではない。
母のオカリナは、一向にレベルアップしなかったのである。

そもそも、プロを目指すわけでないかぎり、上達など二の次。
たどたどしくも楽しめれば目的は達成出来ているのだし、周囲もとやかくは言わないのだが。
 
 
 
・・・問題は、母の練習方法にあった。

旋律を記した楽譜の、最初の2~3粒を吹き始める。
吹き始めたはいいが、当然、4~5粒目くらいで指が迷ったり、音の進行がおぼつかなくなり、止まってしまうのである。

練習しはじめではそれは仕方のないことだ。
もちろん、それを責めるつもりはない。

しかし、母の練習法の難点は、その止まってしまった地点から、必ず最初にもどって練習を再開するところにあった。

つまり、延々、その曲の始めの一小節を繰り返しているのだ。

「ポロ・・・♪」

「ポロロ・・・♪」

「ポロ・・・♪」

「ポロ・・・♪」

たどたどしくも、旋律が進行するなら音楽として受け入れられる。
そのことを言っても、

「ヒトの練習方法にとやかく言うな!」

と一蹴された。

母は、全体のデッサンを決めてからではなく、キャンパスの端っこから完成させてゆく手法以外認めないらしい。

本人はそれでいいのかもしれない。
何故なら、吹いている本人は続きの旋律もイメージしているのだから。

しかし周囲の人間はどうだろう。
同じ部分の音色がひたすら等間隔で流れ続けるというのは、非常に気になり、耳に障る。
しかも、オカリナの音は染み入るように響くため、どこにいても聴こえてくるのだ。

まるで、古代中国の、額に水滴をポタン・・・ポタン・・・とたらし続け、発狂させる拷問のようでもあった。
 
 
 
そんな日々が積もり積もって、ついに家族から「オカリナ禁止要請」の声が出始めたのである。

しかし、「やめて」といわれて素直にやめる母ではない。
いや、むしろ余計に燃えてくる。

いよいよ意気は高揚し、まるで

「私の芸術が本当に理解されるのは、私が死んでからなのよね…。」

と言わんばかりに、孤高の芸術家の悲哀にも似たマイペースの音色を周囲に染み込ませ続けた。

それは、それから数日後、突如としてオカリナが失踪するまで続いたのである。

この、「オカリナの失踪」については、当時「何者かが隠したのでは?」というウワサ(主に母から)も飛び交ったが、結局、誰も関知せずという結論に達し、実はやや飽きも来ていた母の気持ちも手伝って、事件は闇に葬られ、ようやく事態の収束をみたのだった。

世界は平和を取り戻したのである。
 
 
 
それから数年後の先日のこと。

工房で釉薬掛けをしていた私の耳に、懐かしいような、胃の腑がざわめくような音波が届いた。

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力(オカリナ)は再び魔王(母)の元へ戻ったのだ。

うっとりとオカリナを吹く母を見ながら、かくなるうえはオカリナを、火山の溶岩に投げ捨てるしかないと内心決意したことは言うまでもない。

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Mr.インクレディブルを観た!

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昔から、「スーパーヒーロー」というものは、一般の市民から隔絶された存在だった。

凶悪な怪獣や巨大なロボットが市民を脅かすと、どこからともなく現れて、それらをなぎ倒し、どこへともなく去ってゆく。

ヒーローは、瞬間的に訪れた「非日常」を、すぐさま「日常」に塗りかえる「非日常」の存在だったと思う。
 
 
 
先日、「Mr.インクレディブル」という映画を観た。

この映画の主人公は、「スーパーヒーロー」を生業とする超人である。
従来のスーパーヒーローのように、非日常から踏み込んでこない超人ではなく、超人という自分の能力を生かした「スーパーヒーロー業」を営む、日常に根ざした超人なのだ。

ある日のこと。

プロ・スーパーヒーローであるボブは、仕事中のトラブルから一般人に怪我を負わせてしまい告訴されてしまう。

誤解や不可抗力による事故だと弁護士を立て、法廷で争うも敗訴。
これまでの功績から実刑はまぬがれるも、裁判所から

「スーパーヒーローを廃業し、一般人として生きること。」

という命令を受けてしまうのだった…。
 
 
 
 
というところから話は始まります。

私個人としての感想というか、いいなあ・・・と思ったところとしましては、
「超人」という、実際にはいない存在の悩みを想像してみようという試みの面白さと、その根底に流れる思いやりとか、優しさとか。

超人だって、結局、人とのツナガリで救われるんだよ。

というメッセージを受け取りました。
 
 
 
もっと細かいところを言うと、ママ(元・イラスティ・ガール)が最高。
敢えて分かりづらく言うけれど、悪者だったキレイなお姉さんに

「あなたの家族は無事よ。」

と言われたパパが、嬉しさのあまりお姉さんを抱きしめたところにママが入ってくる。

「あ…ああ、あなたが彼の奥さん?」

と、まるで不倫相手が開き直ったかのような展開になり、
問答無用でお姉さんにパンチをかますママ。

(抱き合ってたことに怒ったのかな?)

と思いきや、

「それは私が言うセリフよ!」

という場面。
(ちょっとうろ覚えだけど)

ああ、そっちに怒ったんだ。
パパを安心させるのは自分の役割なんだ。
信頼してんだな~。

という感じがにじみ出ていて、大変感動しました。

それからお互いに減らず口を叩きながらも、ピッタリと同じ歩幅で走る二人。
なんかいいよなあ~。
と思いましたよ。

まあ、他にもまだまだ感じ入るところはありましたが、ここだけにしておきます。


全編通して大変面白い映画でした。
CGアニメですが、大人が観ても十分すぎるほど楽しめます。

ちなみに。
私はレンタル店で借りる時に、アニメコーナーに立ち入るのがはばかられて難儀しました。
三十路目前の男が一人でアニメコーナーに立ち入るのは、アダルトコーナーよりも恥ずかしいっての。

ともかく、
是非一度、ご鑑賞くださいませ~。

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サムライ残る町

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先日のこと。

私の住んでいる町をクルマで走っていたら、犬を散歩させているじいちゃんを見かけた。

そのじいちゃんは、長い白髪を後ろで束ね、側頭部はまとめきらないのか窮屈なのがいやなのか、ばらばらと横に広がっている。

いわゆる、「坂本竜馬」型の髪型をしていた。

せっかくの「竜馬マゲ」だというのに、紺の着物に白袴ではなく、ポロシャツにコットンパンツだったのが少し残念だった。
 
 
 
その直後、交差点で一時停止をして周りを確認していたら、今度はヘルメットに金色の鍬形をつけたライダーが走ってきた。

騎馬武者ならぬ、ライダー武者だ。

せっかく兜をかぶっているのに、いでたちが甲冑ではなくTシャツだったというのが残念極まりないところではあるのだが、その意気は大いに買いたいところだと思った。

おらが町には、服飾の端々にサムライが息づいているらしい。

今度は是非、仙台平にぶっさき袴、腰間に大小をさした高純度のサムライを見たいものだと願わずにいられない。

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似ている…!

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さすがに、身内の意見というものは的確かつ容赦がない。

決して江川紹子さんが不美人であるとか、似ていることが不名誉であるということではないのだが、大抵、

「有名人に例えると?」

という質問には、それぞれの部位のいいところをみつくろって、拡大解釈や多少の脳内バランス調整などを経て、女優さんとか、そういう人になぞらえるものなのだと思う。

そういう基準で言うと、相方は昔、

「『小雪』に似ている。」

と言われたことがあるらしい。

なるほど確かに、面影と、どことなくぎこちない笑い方は似ている気がする。
 
 
 
ちなみに私が過去に似ているといわれた有名人は、

「マスオさん」、「のび太くん」、「古田敦也捕手」であり、
架空の人物が過半数以上を占めているという驚くべき結果が報告されている。

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形見分け

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もちろん、実話である。

そこで、

「つまり、このゴミをサチだと思えばいいのか?」

と聞くと、当然

「あたしがゴミだって言うの!?…ヒドイ…!!」

となる。
 
 
 
…俺にどうしろって言うんだ…。

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揉み続ける女

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と言いつつ、こそば嬉しい。

嗚呼、バカップル。

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不眠の理由

いつもなら、

「寝る」と決意して布団にくるまれば10秒を待たずして寝入ってしまう私でも、月に一度か二度くらい、眠れない夜というものがある。

そういう時というのは大体、なにか不安なことがあったり、悲しいことや悔しいことがあったり、内臓の体調不良などがあったりで、どれもこれも気が滅入ることばかりなのです。
 
 
 
昨夜のこと。

深夜まで作業をしていて、ようやく一段落ついたのを確認し、電気を消して床に入った。
目を閉じて、脳の映像に黒いシャッターが降りるのを待つ。

しかし、10分ほど経過しても、一向に眠気が来ない。

それどころか、ますます冴え冴えとしてくる。

ああ、イヤだ。
こうなると、室内の暗さも手伝って、大体ロクでもないことが頭をよぎりはじめる。

イヤだイヤだ。

なにか、考えを他に逸らそうと試みる。

眠りたい。
眠りたいんだから、そうだ。

ヒツジだ。

ヒツジを数えよう。

眠れなくて、本当にヒツジを数えたことなんて、生涯一度もなかった。
いい機会だ。

ヒツジを数えれば、本当に眠くなるのか。
もし眠くなるなら、何頭くらいなのか検証しよう。

そう思いついた私は、想像の中でヒツジを数え始めた。

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アイタタタ…。
…ヒツジに突き飛ばされた。

な~んて、
こんなくだらない想像をしているから、余計に眠れなくなった事は言うまでもない。

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道化師軽食店での道化

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某道化師軽食店のカウンターでは、店員の綺麗なお姉さんが、次々に降りかかる発注を、頭部と腰部に装備したイヤホンマイクを駆使して、後方の調理部隊に伝達している。

いつもながら、カウンターのお姉さんは、捌く姿がりりしくてカッコイイ。
 
 
 
この店のウリの一つは「スピード」らしくて、店員さんは常に一刻を争っている。
ハンバーガーを食べたくて来たこちらとしては、少々待たされても構いはしないのだけれど、一分一秒にしのぎを削る店員さんたちの奮戦を目の当たりにしていると、こちらも自然とあわただしい気持ちになってくる。

某道化師軽食店は、時間の流れが速いような気がする。
注文を出す時も、迷ってはいけないんじゃないかと思ってしまう。

だから、メニューはキメウチ。

「ご注文どうぞ~!」

の直後、呼吸を置かずに

「●●●バーガーのセットで。」

と重ねる。
よかった。

自分は、このお店のスピードに置いていかれてはいない。
内心、安堵のまるい息をはく…のも束の間。

「こちら、ポテトのセットでよろしいですか?」

と重ね返され、

「ぬかった・・・!」

と悔悟するわけなのです。
スピードにばかり気をとられて、丁寧さに欠けていた自分に恥じ入る。

・・・でも、
「●●●バーガーのセット。ポテトの方で。」

とよどみなく言うってのも、このトシになるとちょっと恥ずかしい気がするんですよね。

なんか、詳しくない方が自然な年代に足を踏み入れかけている、過渡期みたいなもの。
ちょっと乗り遅れちゃってる方が、きっと景色に違和感を落とさないような気がする。

飽くまでも、

「オッチャンだって、たまにはこんなのも食べたいんだよ。」

という余裕を見せなくちゃならない。
ジャンクフードを味わうのに、茶目っ気が必要となってきた。

つまり、道化師軽食店では、自分もちょっぴりお道化なきゃならんということです。

それらはとっても面倒なんだけど、あの油でギトギトのポテトとか、自販機から出てきたようなガーデンサラダをむしょうに食べたくなる時があるんだよ。
 
 
 
速さに特化した、風きり音のする店内で、すこし乗り切れていない自分を演出したり、自覚したりするのも楽しいかもしんない。

と、思い始めた今日この頃。

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愛の呪文

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この愛を持ってすれば、ホイミの一発くらい出るかと思ったのだが…。
それは甘かったようだ。

もしかすると、MPが足りていなかったのかもしれない。

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不可解な評価

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姉にしろ相方にしろ、人の冗談で笑っておきながら、そのあとに必ず

「つまんない」
だの、

「くだらない」
だの言うのはどういうことなのか。

あまりに毎回言われるものだから、もしかしたら本当に自分のギャグはくだらなくてつまらないのかと悩んだ時期もあったけれど、彼女らはきっと素直さを少女時代に置き忘れてきてしまって、気持ちと裏腹な言葉しかしゃべれなくなってしまったのだろう。

そう考えたら、とてもすんなり納得できた。

だから、これからも冗談を言い続けてゆこうと思う。

今日もわたしは元気です。



追記:
記事を描いてからしばらくして気付いたんだけど、4コマのタイトルの「評価」のじが間違ってた。
まあ、これはこれで面白いのでバンソコ貼っときます。

ちょっと漢字ドリルとかで勉強した方がいいな。
俺。

あっはっははははは!

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そこで拭くんじゃない。

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むろん、実話だよ…。

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お姫様乗り

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地下鉄などの駅周辺で特によく見かける光景。

原付に彼女(だろうなあ、やっぱし)を乗せて、ハンドルを持って押す男性。
そうやって、歩道を進んでいる。

なんだかお姫さまと馬引きのようにも見えることから、私は密かに

『お姫さま乗り』

と名づけているのだけれど、あれは微笑ましい光景ですね。

周りがあんまし見えていない時期の、ラブラブっぷりがありありと窺える。
男性側の、健気ともいえるアピールも垣間見える。

もし、自分に置き換えたら、する方もされる方も恥ずかしくてできないだろう。

それどころか、『お姫さま乗り』を提案しようものなら

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と返されることは間違いないのだ。
そして、

「んで、頼むわ。」

と言うと、

「えー…。」

と言うのだ。

どっちなんだ…。

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輪型揚げ菓子

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我が家の近くにある大型ホームセンター。
ここには毎週土日になると正面出入り口に某全国チェーンドーナツ屋さんが臨時店舗を出す。

どろどろと行き交う購買客の傍らで、テーブルの上にロゴ入りの布をかぶせ、長方形の箱がつみあげられていて、その中にはあらかじめ数個のドーナツが色とりどりに整列している。
 
 
 
服にまとわり付つくような小雨がさざめく土曜日。
私は、某全国チェーン輪型揚げ菓子臨時店舗に目を奪われていた。
目的はもちろん、ドーナツ…ではなく、売り子のお姉さんだ。

不思議なことに、その巨大ホームセンターにでる揚げ菓子店の売り子さんというのは、毎回ことごとく可愛い娘なのである。

おそらく、バイトの面接時には厳しい書類審査などがあるに違いない。
その中でも、トップグループに位置する女性だけがこの臨時店舗を任されるという名誉に授かるのだ。

売り子の座を獲得するがために、店内では今日も水面下で蝶と蝶による華麗で激しい女の戦いが繰り広げられているはずだ。
 
 
 
毎回見ていて不思議なのだけれど、この場で売り子をする女性は皆、決まってポニーテールにしている。
おそらく規則で決まっているのかも知れないが、もしかすると自発的に結っているのかも知れない。

それほど、某全国チェーン輪型揚げ菓子店揚げ菓子ユニフォームにはポニーテールがよく映える。

ユニフォームとポニーテールが互いを引き立てあっている。

機能性と見た目のよさが、絶妙な調和をかもし、奇跡の融合を交わしている。
色合いも「参りました。」と言うほかない。

機能的で合理性に富み、清潔感に溢れている。
活発でまめまめしい印象を強烈に植え付けられる。
 
 
 
某全国チェーン輪型揚げ菓子店と、ポニーテールの連携はグッジョブである。

小学生時分のように、あのポニーテールを引っ張ってその娘の気を引きたいところではあるが、今やれば間違いなく変質者であり、手が後ろに回ることは疑いなく、ローカルニュースでパトカーの後部座席に乗せられる瞬間一時停止する私の映像を相方が見て、

「最近こういう人多いなあ…。」

と、まるで他人のようにつぶやかれる様がありありと目に浮かぶので、遠くより鑑賞するだけにとどめておこうと思った。

大人になるってのは、不自由なことだ。
と、寂しくなったことはいうまでもない。

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所有権

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ある日のこと。

私の運転する車は、相方を乗せて夏の夜の街を走っていた。
 
 
 
雨があがって間もないアスファルトには無数の水溜りが出来ていて、それらがヘッドライトに乱反射して見づらい。
メガネをかけていると、余計にそう感じるのだそうだ。

そんな理由から、運転の方に意識の重心を置き、なるべく相方の話のほうにも意識を振り分けるという配分を余儀なくされていた。

その時である。

私の左腕に、なにかがこすられるような感覚があった。

(?)

チラとその方を見ると、私の腕に相方が無心に自分の腕をこすりつけている。
その日は肌寒い日で、ふたりとも長袖のシャツを着用していたため、摩擦ですこし熱い。

「…かゆいの?」

いかにもかゆいところをかいてますといった風情の相方に確認する。

「うん。」

「空いてるほうの手でかかないの?」

「うん。」

「…そうかあ。」

「…」

「つーか、なに?俺の腕は『孫の手』か…?」

少々意地悪な言い回しをする私。

「ちがうよ。ニオイをつけてるんだよ。」

「…ニオイつけてるんだ。」

「うん。」

(マーキングされてるのかあ…。)

私もそれなりに長いこと人間をやっているが、同じ人類に「ニオイづけ」というかたちでマーキングをされたのは初めての経験だった。

そんなことしなくても、たぶん、盗ってくひとはいないと思う。

密かにそう思ったことは言うまでもない。

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星ぼしの逢瀬

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今日は七夕ですね。

年に一度、天の川での逢瀬なんて、なんとも風情がありますな。
またたく星を眺めながらそんなことを思いつくなんて、
昔の人は本当に、豊かな想像力とゆとりがあったのでしょう。

宮城の空はあいにくの雨模様で、夜にも星は見えないそうな。

そういうわけですので、織姫さんと彦星さんには私の目など気にせずに、思う存分イチャついていただきたいと願う次第でございます。

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左利きの連帯感

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左利きの人を見ると、親近感が湧く。

それはきっと、私が左利きだからだろう。
 
 
 
陶芸教室などで、連絡先を書いてもらう際。
何気なく走らせたペンが左手に握られていたのを目撃すると、

「あ!左利きなんですね。私もなんですよ~!」

と、声をかけてしまう。

ふと発見した共通点が嬉しい。
それが妙齢の女性だと、余計に嬉しい。
 
 
何故、左利きを目撃するとそんなにも嬉しいのだろう。

それはきっと「希少種」としての連帯感だと思われる。
世間のほとんどが右利きという中、少数派の左利きという思いがけないツナガリが嬉しい。

生まれつき、自然に備わった左利きという特徴。
こればかりは選択できるものではないだけに、先天性の「因縁」めいたものを感じてしまう。

明らかに、まったくの赤の他人よりも、すでに一歩踏み込んだ関係にあるような気さえしてしまうのだ。

つまり、あなたとわたしは赤の他人だが、左利きという共通項がある以上、好む好まざるに関わらず、他人ではないのですよ。

という事を勝手に決め付けてしまうわけなのだ。
 
 
 
まあ、こういうご時勢でこういうことを書くと、ちょっとアレな人かと誤解を招く恐れがあるので、飽くまでも表現上における一つのたとえだと思って欲しい。

しかし、妙齢の綺麗な左利きの女性に関しては、少なからず他人ではない気がする。

…気がするだけなら、いいだろう…?



余談ですが、近頃、世間に左利きの人間が増えた気がする。
気のせいかも知れんけど。

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踊り場ケータイ

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地下鉄の出入り口である階段。
その踊り場には、切りがたいツナガリが吹きだまっている。
 
 
 
先日のこと。
相方の仕事が終わって、会社のあるビルの前から「終わったよコール」が入った。

自室で作業中の私は、労をねぎらったり、最近況を話したり、お互いのその日の出来事を伝え合ったりする。
電話の向こうからは、相方の声に混じって仙台の街の喧騒が漏れ聞こえ、地下鉄の駅に向かって歩きながら通話している臨場感を想起させた。
 
相方の息が軽く弾んでいる。
 
  
 
そうしてしばらく話しているうちに、周囲がやや静かになった。
喧騒がはたと消え、相方の声に響きのにじみが入り始める。
近づいては遠のく、「タンタン」という小さく爆ぜる雑踏。

私は少し、甘酸っぱい気持ちになった。

「サチ、地下鉄の駅に着いた?」

「うんー。階段の踊り場。これ以上いくと電波が届かなくなっちゃうからー。」

「そうかあ。じゃあ、そろそろ切るよ。早くしないと終バス無くなっちゃうでしょ。」

「ん~・・・。だねえ。でも、いいよ。まだ多分大丈夫。」

階段の踊り場で、家路を急ぐ人々の傍ら足を止めて、電話を耳に当てている相方の姿がありありと浮かぶ。
 
 
 
電波の届く瀬戸際。
地上と地下のはざまには、切りがたいツナガリが吹きだまっている。

それは少し切なくて、ほのかに美しい気がしてならない。

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ロシアから来たサプライズ

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先日。

仲間うちを集めて、庭先に出たホタルを見ながらお酒を飲もうという、風雅な宴会が催され、私も相方を誘って参加した。

パラパラと集まってくる顔見知りのメンバー。
その中にひときわ異彩を放つ人物が混じっていた。

すこし銀色かかった金髪、白地にピンクがかった肌。
彫りの深い目元に碧眼、ツンとアクセントのついた鼻が、小さい顔に整然と並んでいる。

全体に、それぞれの部位がハッキリと自己主張する存在。
はっとするような長身美人の彼女は、ロシア人のオルガさん。
初対面である。

聞けば、知り合いの歯医者の先生の息子のお嫁さんになる人だという。

彼女は三ヶ国語を操る言語能力を有している。
内訳はロシア語、英語、そして日本語。
日本語は、難しい表現はさすがにまだ無理にしろ、かなり流暢と言える。

日本語を勉強し始めて、数年でそこまでなったというのだから、才能ある努力家ということだろう。
 
先日の、中国語、イタリア語、英語を操る同じくトリリンガルのジェシカさんもそうだが、近頃の私の日常は、図らずもやや国際色豊かに彩られているようである。
 
 
 
ロシアの人と交流したのは初めてのことであったが、オルガさんはとても楽しい人だった。

まず、酒がとんでもなく強い。
ビールをカッパカッパ開けて、ケロリとしている。
母国では、65度のウォッカをストレートで飲むというのだから、

「ビールなんてソフトドリンクデス。」

という言も致し方ないところだろう。
ビール350ミリ缶一本でクラクラになる私では、到底太刀打ちできない。
 
 
そして、陽気である。
私の勝手な印象というか、先入観なのだが、ロシアの人というのは、どこか暗いイメージがあった。
分厚い毛皮のコートに首をうずめ、シェプカ(ロシア帽子のことをこういうらしい)を目深にかぶって、ムスリとウォッカをなめている…。

まあ、日本人が七三で出っ歯でスーツでカメラをぶら下げていて、登場シーンには必ず銅鑼が鳴るというイメージと似たようなものなのだけれど、とにかくそういうものだとどこか思っていた。

しかし、オルガさんはとにかく陽気。
ニコニコ笑いながらビール(ソフトドリンク)を飲み、日本語で駄洒落まで言う。
いわゆる、ジャパニーズオヤジギャグである。

「アイムソーリー、ヒげソーリー、カミソーリー!」

彼女の口から発せられたその一言は、「外国人の意外な駄洒落」という化学反応を引き起こし、オヤジギャグに降り注ぐ大爆笑という奇跡を起こした。

私も29年間生きてきて、上記の駄洒落で手を叩いて笑ったのは初めてのことだったが、今思うと、誰に習ったわけでもなく駄洒落を思いついたということは、それだけその言語を深く理解しているという事にほかならないわけで、その上ユーモアのセンスも必要とされる、かなり高度な技だったのだ。

陽気でトリリンガル、そして、異国に嫁ごうというバイタリティ。
そんな同い年(軽く衝撃の事実)に、ひたすら頭が下がる思いがする。
 
 
 
ロシアから、生活週間も民族性も違う日本という国に嫁ぐというのは、並大抵のことではない。

「大変ではないですか?」

という質問に、

「大変ではナイ。なぜナラ、日本には好きな人がいるカラ。」

と応えたオルガさん。
それは、まぎれもなく「愛」というものである。

オルガさんの前途に幸あれ!

そう思ったことは言うまでもない。

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影の主役

夏といえば、女性のキャミソール姿が眩しい季節。

あらわになった肩口や、開放的な肩甲骨周辺は、女性の造形の美しさを引き立たせ、思わず見とれてしまう魔力がある。

がしかし、

それだけではやや風情に欠けるというのもまた事実ではないだろうか。

実のところ私は、露出の多いキャミソール単体よりも、その上にカーディガンを羽織ったコーディネートの方が好きだったりする。

このコンビネーションには、「重ね着を楽しむ」という日本独特の服飾文化が色濃く受け継がれている気がしてならない。

以前、この話を相方としていた時、

「重ね着を楽しむ日本の文化は、十二単の時代から始まっているのよ…!」

と拳を振るわせつつ言い放った彼女の一言は、名言であると私は信じている。
 
 
 
この連携の一番の見せ場は、なんと言っても「肩ひも」ではないだろうか。
なんらかの作用が働き、ほんの一瞬だけはだけたカーディガンの下、垣間見える肩ひもは、なにか

「見てはいけないもの」

を見てしまったような背徳感がある。
いや、お得にも感じられるから、「背得感」と言えるかもしれない。

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コーカサスオオカブトと、私の矛盾。

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先日のこと。

山の凶悪な吸血昆虫に業を煮やした私は、人類の英知を尽くして作られた化学兵器で対抗するべく、最寄のDIYまで蚊取り線香を買いに出かけた。

夏の空気を否定するかのようによく冷やされた店内は、土曜の昼下がりということもあり、主に家族連れの買い物客で賑わっていた。

うろうろ蚊取り線香を探して回る。
蚊取り線香は季節商品だから、おそらく店舗中央の季節用品コーナーに陳列されているはずだ。

他に心当たりの場所は無い。

わき見運転が当然と言った雰囲気で突進してくるショッピングカートを、紙一重でかわしつつ物色していると、私の視界にとんでもないものが飛び込んできた。

コーカサスオオカブト
(東南アジアに生息する、大型カブトムシ)

である。

思わず足を止め、ガラスケースの中、黒光りしながらうごめく生物を数分間凝視していた。
 
 
 
私が子供の頃。
カブトムシと言えば日本のオオカブトが昆虫界の王様で、ヘラクレスオオカブトやコーカサスオオカブトなどという巨大最強カブトムシは図鑑やテレビの中だけで見ることの出来る異世界の存在であった。

しかし、検疫の簡略化だとかなんだとか、そういう「事実上解禁」により、こんな片田舎のホームセンターでもコーカサスオオカブトを拝める時代が到来したのである。

子供の頃ならば、無条件で「スゲエ!!」と思えることだっただろう。

しかし、虫をマトモに触れない大人になってしまった現在では、目の前の最強種カブトムシに心躍らせながらも、これでまたズカズカ繁殖して、無思慮に放され野生化して、日本の在来種を脅かして問題になるんだろうなあ…。
というひどく現実的な予測が出来てしまったりするのだ。
 
大人の都合という名の欲望は、いつも残酷で救いの無いものだとつくづく思う。

もちろん、その「都合の結果」を見て、感動している私も矛盾しているのだけれど。
 
 
 

カブトムシというものは、憧れを感じてしまう存在だと思う。
  
以前、とある番組で、
「世界で一番強いカブトムシは●●である。」
という企画をやっていた。

世界のカブトムシを集めて、切り株の上で異種格闘技戦をさせたのである。

あの企画は面白かった。
カブトムシにとっては、迷惑千万だっただろうけど、不謹慎にも興奮してしまった。
日本のカブトムシの、小兵ながらの奮戦、善戦に涙したものだった。

カブトムシの戦いというのは、本人(本虫)たちにしてみれば、自分の居場所を守るための命がけの戦いではあるのだが、ツノを使って打撃を加えたり、ひっかけて投げを打つ様は総合格闘技のように見える。

チカラや体格だけではない、知能戦も加味された格闘技。
殺しあいには見えず、どことなくさっぱりしていて明るい印象を受ける。

「チカラ」というものに対してのオスの本能的な欲望を刺激されてしまうのだ。

「カブトムシ」と「格闘技」の語感が似ているのも、偶然とは思えない。
(まあ、偶然だろうけど。)
 
 
 
傍目には面白い異なる種のカブトムシの戦いも、出来ることならばブラウン管の中だけの異種格闘技戦にとどめて欲しいものですね。

ルールナシの戦いは、殺し合いの戦争に他ならないんだから。

…などということを、殺虫剤を買いに来た自分が言うのも、つくづく筋違いだと思った。
矛盾、矛盾を抱えた、ホームセンターの雑踏の中。

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ネコ型ロボット

そろそろ日付も変わろうかという時間に、相方から電話がかかってきた。
勤め先のビルの中から、今、ようやく仕事が終わったのだという。

「今からだと終電はあるけど、終バスは無いなあ・・しょうがないからタクシーで帰るよ・・。」

受話器の向こうでため息混じりに言う相方。
言外に、

(最近逢えてないし、迎えに来て欲しいなあ~・・)

というメッセージを汲み取った私は、駅までヘッドライトを走らせたのだった。
 
 
 
相方と合流して、ひとしきりお疲れさんと言ったあと、相方がぽつりとこんな一言を漏らした。

「はあ~・・お腹減った・・。」

「なに?晩御飯食べてないの?」

「ううん、軽くサンドイッチ食べたんだけどね。小腹と言うか、いや、普通にお腹が空いた。」

「そうかあ。んで、俺も小腹が空いたし、ラーメンでも食ってく?」

「ラーメン!いいねえ~。ラーメン!…ラーメン!!」

連呼することで喜びをかみ締める相方を乗せて、我々はいつものラーメン屋さんへと車を走らせた。

店内は、いかにもパチンコ帰りと思しき若者の集団と、数組のカップルなどが、モウモウたる湯気の中でゆっくりうなづきながら手を上下させている。

「俺、あっさり塩ラーメン。サチは?」

「…トンコツ行っていい?」

「うはは!濃いねえ~。太るよ?」

「太っちゃうよなあ~。でも、トンコツ食べたいんだよう。」

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相方のお腹に四次元ポケットという名の肉ヒダが出現する日は遠くないと、一人ほくそ笑んだことは言うまでもない。

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落札通知

先日、メールチェックをしていると、受信トレイに奇妙な件名が混じっていた。

送信者は上田友子という人で、
件名は「Re:落札通知」だという。

これは、よく来る怪しい広告メールだろうなあ・・とは思ったのだが、「Re:落札通知」という件名が、削除キーを押す指をためらわせた。

というのも、私の身内でネットオークションによく出品する人がいる。

その人が、よく「今日は落札のメールがどうの」とかいう話をしていて、それを小耳にはさんでいたため、もしかするとひょっとして、その落札の通知メールが何らかの手違いで私のメールサーバに来てしまったのかもしれない・・。

だとしたら、このメールを転送してやらないとならんだろう。
と考えたのである。
 
 
 
そんなわけで、「Re:落札通知」と題されたメールにポインタを合わせ、訝しみながらもダブルクリックで開封する私。
すると、そのメールにはこんな文面がつづられていた。

~~~~~~~~~~

この度、あなた様を女性会員にセリをさせて頂きました。
その結果、聡美さんが142万円であなた様を落札致しましたのでご連絡する運びとなりました。
あなた様はVIP会員(無料にて近隣女性にプロフ紹介)とさせて頂き、無料ポイント進呈致します。会員画面にてご確認下さい。

~~~~~~~~~~
     
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自分でもまったく身に覚えのないところで競売にかけられ、しかも142万円という高いんだか安いんだか計り知れない価格で落札されたという衝撃の展開に、狼狽を通り越して大爆笑を禁じ得ない私。

一体、聡美さんとは何者なのか、いや、そもそもその競りはいくらから始まり、どういった経緯で142万円というプライスが確定したのか、そして、落札された以上、私は聡美さんの所有になったということになるはずなのだが、法的に見てこれは不貞行為にあたるのだろうか・・・。

私と相方の間に、競売というユニークかつ独創的な方法で割り込んできた聡美さんの関係が、これからどんな展開を見せるのか・・・。

愛と金が渦巻く三角関係は、

「絆はプライスレス」

というキレイゴトをちり紙のごとく打ち捨て、全否定した。

器用貧乏&甲斐性ナシを巡る二人の女。
禁断のラブオークションは、始まったばかりなのである。

果たして、聡美さん(32)とはどういったセレブなのか!?
相方の出方は!?
落札された私の運命や如何に!?

待て、次号!!!
(ウソ)

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