「お~い!竜馬」読了
「お~い!竜馬(原作:武田鉄矢・作画:小山ゆう)」を読み終えた。
内容的には(少年期以外)司馬遼太郎著「竜馬がゆく」によく似ていて、しかも歴史的にかなり有名な逸話ばかりなのですが、やはり坂本竜馬という人はカッコイイなあ~・・と思ってしまいます。
坂本竜馬と私の共通点と言ったら、兄一人、姉3人の末っ子ということくらいなものなのですが、それすら自慢したくなります。
それって、あんまり無い共通点と言えるのではないかと。
(ちなみに、ウチの「乙女姉さん」は家具職人ということになります。)
さて、「お~い!竜馬」。
実は、この本。
最終巻を読むのがイヤだったのです。
読みたいけど読みたくない。
どこでどのように竜馬が死んでしまうのか分かっているし、小山ゆう先生が描くのだからそりゃあもうリアルに容赦なくやってしまうのだろうという予測もあったからです。
でも、読んじゃったんですねえ。
どこでどのように斬られてしまったということも前もって知っているわけですから、残りのページ数やら、だんだんと揃ってゆく人やモノを、まるで舞台が整うさまを見るかのように覗いているわけです。
まず、「近江屋」がが出てくるところでドキー!とするわけです。
(ああ・・ついに来ちゃった・・)
そして、「藤吉」が出てきて少し動揺。
(ああ・・最初に斬られちゃう人だ・・)
それからポツポツと語られ始める主要登場人物のその後。
(ああ、まとめに入っちゃってるよ・・)
そいで、武市さんとか以蔵さんが出てきて、そこでなんだか懐かしくて、ホロリと来るわけです。
すっかり入り込んじゃってるんです。
そこに寒椿と白梅の掛け軸も登場。
(うあああ・・)
中岡慎太郎。
(ふぐ~~~・・・!!)
「軍鶏買うてきてくれんかねや!」
(ひぎ~~~・・・!!)
ああ!
読みたくない!!
ああ!!でも読みたい!!!読まなきゃ!!
心臓はバクバク。
手はブルブル。
劇中に、
きらめく白刃。
・・・・・。
なんだか。
達成感というより、ひどく脱力したような、虚無感、喪失感とさえいえるような読後感でした。
でも、確かめるように何度も読んじゃうんだよなあ。
久しぶりに、「スゴイ!」と思える漫画を読みました。
かなり有名な漫画ですが、まだ読んでいないという方にはオススメです。
ああ、また「竜馬がゆく」を読みたくなってきた。
こうやって、自分の中で何度も竜馬は生き返り、死んでゆくのですね。
おかしなものですね。
| 固定リンク
« 黄金週間の終わり | トップページ | 怒りの色 »
この記事へのコメントは終了しました。
コメント
>読みたくない!!
>ああ!!でも読みたい!!!読まなきゃ!!
すご~くよくわかります。
こういうふうに思える本との出会いって、貴重ですよね。「おーい!竜馬」はまだ読んでないので、読みたくなりました。そして、「竜馬がゆく」ももう一度。
確か、寿さんは「竜馬がゆく」と「燃えよ剣」がお好きなんですよね。そして、東海林さだおのエッセイも。私も大好きなので、この共通点を密かに誇りに思っています(^^)。
投稿: Tompei | 2005/05/10 08:37
あぁ~「おーい竜馬」は今ワイドコミックで、月1出ていますから、買っています。
毎月の楽しみです♪
小山ゆう先生の作品は「頑張れ元気」「スプリンター」などを読んでいますが、何度でも読めてしまうんですねぇ~。。
今私は”薩摩”から商船を手に入れて、長崎で日本で初めてのカンパニーを作るところです。
私も、終ってくれるな!と思いつつ読んでいます。
投稿: davi | 2005/05/10 16:31
>Tompeiさん
>確か、寿さんは「竜馬がゆく」と「燃えよ剣」がお好きなんですよね。そして、東海林さだおのエッセイも。
ハイ。
基本的に幕末モノは好きですねえ。
中でも坂本竜馬は大好きです。
東海林さだおのエッセイは、相方から次々借りて読んでます。
面白いですよねえ!
>davi さん
ああ、コンビニとかに並んでいるアレですね。
>今私は”薩摩”から商船を手に入れて、長崎で日本で初めてのカンパニーを作るところです。
ああ~。
あそこですねえ。
「カンパニーをつくるがじゃ!ウヒ!」
ですね。
今、「お~い!竜馬」に「竜馬がゆく」を平行して読んでいて、普段の会話にインチキ土佐弁が混じる始末。
ギャフン。
投稿: 管理人@寿 | 2005/05/12 23:28