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タイヤキの境界線

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先日、買い物に出かけた先で、突発的に脳内に甘味欲求物質が分泌され、甘くてスウィ~トなものが摂取したくてたまらなくなった。

場所は大型スーパーの店内。
レジにて会計を終え、大き目のビニール袋2つを抱えて出口を目指している時の事だった。

「とりあえず、甘いもの。」

と、周りを見渡す。
甘いもののためだけに、もう一度レジから伸びるあの長蛇の列に並ぶ気にはとてもなれない。
よってレジカウンターより向こうの甘味は全て却下された。

図らずも選択肢は狭まり、結論が一気に近づいたのを感じる。
あとは、パン屋さんのチョコドーナツか、意表をついて現地点から19歩(推定)の位置にあるケーキ屋さんでチョコ系のケーキを購うか・・・。

悩みながらも、足は勝手にすぐ横にあったタイヤキ屋さんへと向かっていた。
昔は大好きだったのに、最近はめっきり食べなくなったタイヤキ。
その時、私は初めて私の脳以外の肉体全てが、甘味ではなくタイヤキを求めていた事に気付いたのである。
 
 
 
タイヤキを二つ買う。
考えてみれば、タイヤキの正しい数え方はなんなのだろう?

2個だろうか?
2匹だろうか?
2尾だろうか?

タイヤキはその存在自体がお菓子と魚類の境界線上にあるがゆえに扱いがムツカシイ。

国際問題でも家族間の問題でもそうなのだが、境界線上にある事柄と言うのはいつだって苦悩と論争と紛争と当惑との対象になる。

お菓子族からしてみれば、

「素材は今川焼きだけど、尾びれも背びれも付いてっから、魚だべ?」
という事になるだろうし、逆に魚業界からしてみれば、

「魚っつったら水ン中泳がねばなんねけど、オメー、泳げねどごろか、フヨフヨんなっぺ?」
という事になるはずである。

一般的な世間からの印象や評価からすると「お菓子類」という分類が正しいような気もするが、タイヤキはその気になれば「三枚おろし」も出来るため(皮、アンコ、皮)、魚類と言えなくもないような気がする。

おいそれと安易に結論を出して良いような問題ではない。
非常にデリケートな問題である。

よって、「タイヤキの分類及び数え方」問題はとりあえず棚上げ。
「国際タイヤキ協会(I・T・C)」の答申を待つ事にして、当ブログ「言戯」では、暫定的にタイヤキの分類は、「魚類お菓子属お焼き科不泳目」、単位は「~タイヤキ」とする。
 
 
 
などという事をぼんやり考えながら、駐車場にあるマイカーの運転席でいよいよ2タイヤキのタイヤキとタイ峙したわけである。

タイ望のタイヤキだけに、タイ変なほど期タイに胸が膨らみ、忍タイしがタイ状況にかタイ決意をもってタイ処することを決め、無タイがたたってタイヤもキしんだ。
 
 
 
しかしアレですね。
食べてから言うのもなんですが、タイヤキのシッポにまでアンコを詰め込むというのは、なんとも風情が無い。

私はタイヤキは「頭からかぶりつく派」なのだけれど、昔のタイヤキはシッポまでアンコが入っていなかった。
頭からかぶりついてアンコで甘ったるくなった口腔内を、生地だけのシッポの部分の芳ばしさが絡めとり、噛むごとに甘味がフェードアウトしてゆく・・という、

「美しきタイヤキ完結劇」

が展開されたものだった。
 
 
ところが今はどうだろう。
一時期、「シッポまでアンコが詰め込まれているタイヤキ」がもてはやされたせいか、どのタイヤキにも「これでもか!」と言うほどアンコが詰め込まれ、最初から最後まで口の中に甘味が居座り、とてもじゃないがお茶ナシでは食べられないシロモノになってしまった。

シッポの先から、●ンコみたいに飛び出たアンコ(そういや似てるな)を眺めながら、何故、最近めっきりタイヤキを食べなくなったのか、その理由を思い出していた。

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      余談ではあるが、相方(恋人)は昔、とある神社の屋台で買った大判焼きにまったくアンコが入っていなかったという事件に遭遇した事があったらしい。 (これが世に言う「プレーン大判焼き事件」である。)
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コメント

「泳げタイヤキくん」はどーなんだろー、と思ったりもしたけれど。突然変異だからいいのか。

そういえば、滅多に食べなくなりました、タイヤキ。子供の頃は結構食べてたのに。クリームとかチーズとか入ったものが出始めてから食べなくなっていったような・・・。

タイヤキじゃないけど、北海道では「今川焼」は「おやき」と呼びます。
高校時代、岩手で生活した時に初めて両者が同じものだと知り、カルチャーショックを受けましたっけ・・・。

投稿: RYO | 2005/01/09 16:26

タイヤキの中身はあんこだけではなくチョコ・カスタードクリーム・チーズ・マロンなど多彩ですが、最近はこーゆーもので一口サイズのタイヤキまで出てたりします。しかも中身は15種類!!

でも最大のオススメは「泳げ!タイヤキくん!」のモデルにもなった麻布十番街の浪速屋総本店のタイヤキだったりします。
皮がパリパリでおいしーんですよ。

投稿: cattail | 2005/01/09 16:53

私もたい焼き大好きなのですが、アンコはしっぽまで入れなくてもいいですよね!
胴体のアンコで甘々になった口を、アンコなしのしっぽでさっぱりさせる、ってのがいいのです。
「しっぽまでアンコ!」の大合唱(おおげさ)のなか、こっそり思っていましたので、同意見があり嬉しいです。

投稿: ゆず | 2005/01/09 17:20

記事中で「およげタイヤキくん」にふれないあたり、そんちょさまの男闘呼を感じます。ハイ。

…そして今日もワタクシは仕事です。
気晴らしにトムヤムクンを食べてまいります。
(適度なら、甘いものも辛いものもオッケーな我が舌です)

投稿: 蒼史@今日も明日も仕事。 | 2005/01/09 17:47

>RYOさん
今川焼きと大判焼きとお焼きは同じモノなんですかねえ?
私もそんなにアンコは好きではないのですが、タイヤキだけはやっぱしアンコじゃないと・・と思ってしまいますね。

>cattailさん
「皮がパリパリ」のタイヤキは美味しいですよねえ。
焼きたてにタイミングが合わないと食べられませんが・・。
皮がモニャモニャでも、想像力で!(?)

>ゆずさん
ゆずさんもですか!良かった・・。
結構、世論(?)は「シッポまでアンコ在中至上主義」がハバをきかせていますので、頼もしい見方が出来ました。
これからも、「タイヤキシッポアンコナシ派」として、地道に地下活動を続けていきましょう。

>蒼史さん
「泳げタイヤキくん」を引き合いに出すのは避けました。
「やっぱしそうきたか」と思われると思ったので・・。

今日もお仕事ですか・・。
お疲れ様です!
トムヤムクン食べて頑張ってください。
(私は辛いものニガテです。)

投稿: そんちょ | 2005/01/09 20:49

激甘/激辛党のましたとしては、ほっておけない記事です!!!!断然、尻尾にもあんこです!!
あのあまっっっっったるい尻尾が大好きです!!!
そして、お茶!!!そして、外をむいて日本の情緒を感じるんです!!!(と、海外から言っても説得力0?)

投稿: ました | 2005/01/09 21:05

はじめまして・・・・かな?
最初のイラストではないですが、
ついこの前、白玉入りのタイヤキ食べました。
美味しかったです(^o^)丿

投稿: ぶうふう | 2005/01/09 21:56

私はつぶあんが苦手の為クリーム類(カスタードにバナナやイチゴ)に走る邪道ですのであまり
なんやかんや言えません(笑)イチゴははっきり
言ってハズレでしたけどね。

どちらかというと相方さんが遭遇した
プレーン大判焼きの方が気になりました。
美味しんぼ的に言うと
「ラーメンでいうところの麺」に当たる
はずなので、何か重要な感じがしました。

投稿: ゆう | 2005/01/09 23:44

先日はノロケに当てられてすごすごと退散!
今日の話題は乗りやすいです(笑)

我が家の近くに有名な鯛焼き屋さんがあるけど、
息子は焼き手を選んで買う。

まさにグッジョブ!の職人技のオバサンの時だけにしているそうで、同じお店でも味に差があるのを知っているのは地元の人間ならではかも。

確かに鯛焼きにはフェードアウトが必要です。

投稿: nemu | 2005/01/10 03:34

そんちょさん、今の時代は尻尾の端から頭の先まであんこ尽くし!
甘ったるくて………わたしはプレーン大判焼き、プレーンたいやきが好きです。

たいやきにバター付けて食べれば、美味しいと思いませんか?

投稿: るるが | 2005/01/10 08:33

もともとのHNが「たいやき」なので釣られて登場です(笑)
そんちょさんって、けっこう粉モノ好きですよね?

昔、東京都内の老舗のたいやき屋さんを行脚したことがあるんですが、そういうところってのきなみしっぽの先まであんこでした。でもやっぱり老舗だけあってうまかとです。焼きたてをお茶と一緒に出してくれるところもあるので、おすすめですたい。

検索かけてたら、おもしろいページ見つけたんでURL載せときます。
http://www.maboroshi-ch.com/sun/pha_14.htm

投稿: たい | 2005/01/10 11:56

>ましたさん
マジッスか!?
劇尼(一発変換でこうなった)・・・
激甘、激辛至上主義ですか!!?

では、「スプーン一杯でバスタブ一杯甘くなる」
サッカリン贈呈。

>ぶうふうさん
はじめまして・・でしょうか?

「白玉入りのタイヤキ」・・・

ステキ過ぎる・・。
ジュルゴクリ。

>ゆうさん
相方は、店に行って取り替えてもらったそうですよ。
「オッチャン、入っとらんよ、これー。」
と言った感じに。

>nemuさん
ですよね!
タイヤキにはフェードアウトが必要ですよね!

昔、私もバイトでタイヤキを焼いた事があるのですが、果たしてあれは美味かったのだろうか・・。

>るるがさん
オッチャンは胃が弱いので、胸焼けするよ・・。

>たい(やき)さん
えー!マジで元は「たいやき」なのですか!?
へえ~。
それ、絶対「トリビア」行けますよ!

「オレのトリビア」。
略して「オレビア」。

後で送っておきますね!
忙しくなってきたですたい!

 
 
リンク見ましたよ~。
今川焼きの謎が解けました。
ありがとうございました。

投稿: そんちょ | 2005/01/10 22:36

私もリンク観て謎が解けました。
そうか、あの「とうまん」はそうだったのか!
子供時代、かぶりつきで見てましたよ。飽きないんだ、これが。

投稿: RYO | 2005/01/11 06:07

お菓子やスナックを作っている場面ってのは、なかなか飽きませんよね。

私も昔、タコヤキ屋さんの前で固まってました。

「ボク、買うの?買わないの?」

と声を掛けられ、逃げました。

投稿: そんちょ | 2005/01/11 09:29

はじめまして
少し前から、楽しく読ませていただいてます
あまりに共感したので、少し前の記事ですが
トラックバックを送らせていただきました
と言う訳で「タイヤキシッポアンコナシ派」に
加盟したいです (笑)

投稿: ひろ★ | 2005/02/27 00:11

ひろ★さん、はじめまして。
タイヤキの尻尾にはアンコは不要ですよね。

仲間がいて嬉しゅうございます。

これからもよろしくお願いいたします。

投稿: 寿@管理人 | 2005/02/27 13:04

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