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機械オンチ

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昨日の事。

取引先の陶器屋さんまで、陶器の配達に行った。
店内は、まだ午前中ということもありお客さんも爺ちゃん一人しかおらず、店主のオバサンと世間話をしながら納品書を書いていた。

すると、オバサンが思い出したようにこう言い出した。

「あ!お兄ちゃん!ちょっと悪いんだけど、FAXの紙が上手く出てこないのよ!ちょっと見てくれない?」

そう。
このオバサンは、滅法機械に弱い人なのである。
いつもは娘さんに替えてもらっているそうなのだが、今日はたまたま出かけていて、先ほど受信したデータがプリントアウト出来ずに困っていたのだった。

しかし、他人のウチの、しかも自宅で使っているメーカーと違うタイプのFAXである。
突然「見て」と言われても、どうしたものか困ってしまった。

一応、中の機構を覗いてみたが、案の定ウチのそれとはまったく違う。
「コレ、説明書はありますか?」
と一応聞いてみたのだが、
「ああ~、(どこにあるのか)わかんない。」
・・・ヤッパシ。

となると、大体機械の用紙ホルダーのところなどに、簡単な替え方を記したシールなどが貼ってある場合がある。
それが無ければ、そそくさと帰ろうと決意し、用紙を外してみた。

・・・あった。

しかも、用紙のセットが表と裏逆なだけだった。
 
 
  
「機械がニガテ」という人は、何故ニガテなのか?という理由を、ずっと前に何かの本で読んだことがあった。
例えば、ラジカセなどを使うときに、機械が普通に使える人は、
「大体、この辺にはこのスイッチがある。」
という、パターン認識があらかじめあるそうなのだ。
電源スイッチは、大体この辺だナ。
早送りの横には必ず巻戻しがあるナ。
プレイの反対位置には大体ストップがあるナ。
少し外れたところには、リピートやシャッフルがあって、クロックと書かれたスイッチは、長押しすると大体時計合わせモードになるナ。
時間合わせは、曲送りボタンで増減させるナ。
などなどなど・・。

そういったことが、どんどん蓄積されていき、それがイメージとして残って、初見の機械に対しても柔軟に対応できると言う。

しかし、「機械がニガテ」という人は、その「パターン蓄積」があまりされないらしい。
音楽を聴こうと、プレイボタンを探す時に、「プレイボタンのありそうな場所」のイメージが浮かばず、視線がさまよい、
「えー?なんかボタンがいっぱいあるよ。わかんないよ。ってゆーか、今何しようとしてたんだっけ?あー!もー、メンドクサイ!ヤメた!」
となってしまうらしいのだ。

 

とかく日常生活では不便を被り、周囲に手間をかけてしまうがために肩身の狭い「機械オンチ」さんではあるが、
逆に言うならば「機械オンチ」の人は、「機械に使われない人」なのかもしれない。
機械のペースに巻き込まれず、操作感覚の呪縛にも捕らわれず、常に自由な視点でありのままの機械をその目に写しているがために、少しばかりの遠回りを余儀なくされるのではないだろうか。

その証拠に、その機械を触った事も無い人間に、いきなり「紙を替えて!」というあたり、かなりリベラルな思考の香りがする


だから、「機械オンチ」の人は、これからの生活において、機械がらみで進退窮まり、周囲の人間にその解決を要請する時。

「私、機械ニガテだから・・。」
ではなく、
「私、機械には媚びないし、リベラルな視点で俯瞰しているから。」

と言い放って欲しい。
その発現を受けて、周囲の人間が協力してくれるかどうかは私の知るところではないが。

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コメント

初めまして!

日常の些細な現象から深遠なる考察を引き出す
そんちょさまのセンス、とゆーか強引さ(失礼!)に
惚れ込んで、ちょくちょく通わせていただいておりますが・・

うちにもおりますの!この手の機械オンチがっ!
しかも三人も(=舅・姑・夫)!

触ったこともない機械を「Keiさん、ちょっと見てくれんね」
(あ、三人とも九州人です)
「Keiさん、こりゃどぎゃんすっと?」

Kei「はぁぁ~取説はありますか?」
三人「どけ(どこへ)なおしたっだろか(しまいこんだ)?」

そして持ち前の美貌(ウソ)と神の手(大ウソ!)で直してあげ、
次回、同じようなことが起きたときのために
懇切丁寧に指導をしてあげます。

時には紙に書いてあげたり・・

しばらくすると
「Keiさん、ちょっと見てくれんね」・・・

あぁ、そんちょさまのおかげで
長年の謎がやっと解けました。
「なぜにこの人たちは学習できないっ?!」
という謎が・・

謎は解けても状況は改善しない、
という事実を踏まえても、今夜は安眠できそうです♪

投稿: Kei | 2004/11/05 12:37

あ、ども~。
はじめまして、Keiさん。

そうスか・・Keiさんもそういう役割の人なんですね。
私も、家庭内で「一番若い」と言う理由だけで機械モノを押し付けられます。
もともとパソコンを始めたのもそれですからね。
まあ、持ち前のビンボーと孫の手でモノにしましたが。
(なんとまあ。)

しかし、Keiさんの尊い犠牲が、3人の男性の心を機械の呪縛から救っていると思えば、腹も立ちませんて。
立ちますか?
立ちますよね~。

うん。
立つ立つ。

投稿: そんちょ | 2004/11/05 18:21

又、寄らせて頂きました。機械オンチで、昨年他界したおやじを思い出しました。

おやじは、機会オンチの癖に新しい物が好きで、当時20数万円もする電子レンジを買い込み、近所の連中の前でゆで卵を「あっ!」と言う間に作ると言って、
「あっ!」と言う間に修理に出してくれました。

また、ファックスに液体洗剤をかけて掃除するので注意をすると。「後で、乾燥すれば大丈夫」と止せばいいのに、ドライヤーで感熱紙を見事に真っ黒にしてもくれした。

どうも、機会オンチの人々は、自分の発想と機械の出す結果に食い違いがあるようですね。

投稿: パイポマン | 2004/11/06 03:10

あ、ども~。
毎度ありがとうございます。

色々な伝説をお持ちの父上だったのですね。
やはり、機械オンチな人は、自由な発想の持ち主なのかも知れません。

>機械オンチの人々は、自分の発想と機械の出す結果に食い違いがあるようですね。

あ、まあ、それも言えてますね。
うんうん。

投稿: そんちょ | 2004/11/06 23:36

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