おっさん度が、距離に表れる。

「おっさん度」は、どこからが「便器か」という認識の距離に表れる。

女性の方には分かろうはずも無い話題で申し訳ないのだが（しかも、あまり品の良い話題ではないので、こういうのが好きじゃない方には飛ばす事をオススメする。）、

ショッピングセンターなどのお客さんが利用するトイレにて（どうも、最近トイレネタが多いな･･）、何気なく他の男性の挙動を観察していると、「おっさんほど、便器より遠い距離から、いわゆる「用足し」の準備をし始める」という傾向がある。

それは、男性の「おっさん化」のバロメーターともなるのである。
では、具体的にどういう行動が「自己のおっさん度数の目安」となるのか、私の採取したデータから検証していこう。

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■おっさん化第一期（おっさん化の兆候が現れない段階）

トイレに入ると、まず手洗い場の鏡で髪を確認。
鼻毛、ニョロ毛のチェックを入念にしたあと、便器に体をうずめ、そこで初めてファスナーに手をかける。
用を足し終わったら、便器地点でファスナーを上げ、再び鏡の前で最終チェックをし、肩をいからせて出てゆく。
（何故、肩をいからせるのかは、現在調査中。）

■おっさん化第二期（おっさん化の兆候が出始める段階）

トイレのドアを開け、目標（便器）に向かって歩きながら手はファスナーを下ろしている。
ギリギリのタイミングで便器に到着し、用を足す。
終了後、ファスナーを上げつつ（ガニ股歩行で）、手洗い場に向かう。

■おっさん化第三期（おっさん化の兆候が著しくなる段階）

トイレのドアを左手で開けながら、右手はすでにファスナーを下ろしている。
目標（便器）に到達する以前に、局部を出してしまっている。
用足し後は、モタモタとファスナーを上げながら手洗いへ。

■おっさん化第四期（末期）（おっさん化からおじいちゃん化への移行段階）

トイレに入る前に、ファスナーを下ろしてしまっている。
酷い時には、局部を出している事も。
周りから見ていると、目標（便器）まで間に合うのか不安に駆られる。
一度下りたファスナーは、２度と上げられる事は無い。

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以上のような、戦慄のデータが報告されているのである。

何気ないトイレの一幕にも、年齢は微妙に関係してくるのである。
しかし、トイレの認識の拡大は、決して悪い事ではなく、重ねた歳によって、人間的に年輪が重なり、より重厚に、人間性が寛大になったとも取れるのである。

ちなみに、私はこないだ、トイレで便器に向かう前にファスナーを下ろしている自分に気付き、

「あ！イカンイカン。」

と慌てて再びファスナーを上げた。

恐ろしい事に、私にも「おっさん化」の波は押し寄せているのだ。
歳を重ねるのは仕方ないとして、せめて「ステキなおっさん」になりたいと願わずにいられない今日この頃である。