歌の神様が降りてきて困る。
昨日、とある地下鉄駅のバスの停留所にて、二人組みのギターデュオに出くわした。
考えてみると、こういったいわゆる「ストリートミュージシャン」と呼ばれる人たちを間近に見るのは初めてで、思わず足を止めて観察していた。
恐らく、歌っているのはオリジナルではないかと思う。
青春時代の、淡い恋やら、君を守るのがどうとか、そういうものだったと思う。
エエなあ。
オッチャンもなー。
そういう恋とかを信じていた頃があったなあ。
今でも「純粋な恋心」は持っているけどなー。
それはツライ現実に対抗するためのささやかで脆い心の皮膜になってしまったわ・・。
せめて、歌の中だけでも、そういう世界があっていいよな・・。
などと、意味不明の考え事をしているうちに、なにやらふたつの視線に気付いた。
それは、ギターデュオのもので、どうやら目の前でボーっとしている様が、歌に聴き入っているように見えたらしく、私に向かって集中的にメッセージ(歌)を投げかけているようだった。
ふむ。
そうかそうか。
実は、歌そのものは別に感じるところは無かったのだけど(ごめんなさい。たまたま趣味が合わなかっただけでしょう。)、君たちはきっと、「歌の神様」に愛されているのだろうね。
私も実は、しょっちゅう「歌の神様」からの一方的な贈り物が届いて困っているのだ。
たとえば、探し物をしている時。
♪小弓~、小弓はどこかいな~~♪
とか、
道に迷った時などにも降りてくる。
♪ボクの~進むべき道が~見えない~、だけど~進むんだ~♪
ある意味、「歌の神様」は要らないものを私に押し付けているのではないか?と思ってしまうくらい、どーでもいい歌がどんどん湧いてくる。
昨日も、朝から「歌の神様」に押し付けられた歌が、頭の中でぐるぐる回っていた。
その歌というのが、
というもので、
ペペロンチーノはともかく、「カンビヤッソ」という単語が何を意味するのか全然分からないのである。
ああ、そういえば、せっかくしばらくその歌が頭から離れていたのに、また思い出して、頭の中をぐるぐる回り始めたよ・・。
♪カンビヤッソ、カンビヤッソ、ペペロンチ~ノ~♪
こちらに、ひたすら視線を注ぎ込みながら歌うギターデュオ。、
頭の中で♪カンビヤッソがぐるぐる回る私。
こうして、仙台の夜は更けてゆく。
(え?どういう締めだ・・?)
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