蚊もさるもの。
昨晩、蚊の大群に襲われた。
被害は腰に一箇所、右腕2箇所、左腕1箇所、太腿1箇所、「ひかがみ」というかなりレアなポイントにまで一箇所喰らってしまった。
おかげで今日は、朝っぱらから痒いやら頭にくるやらで散々だったりするのであるが、蚊の立場に立ってみれば、積年の鬱憤が積もり積もっての計画的集団決起であり、暴力と殺戮のの連鎖の果てに辿り着いた酸鼻極まる事態であろう事は否定の仕様が無い。
というのも、私は滅多に蚊に刺されないのだ。
肌が敏感なのか、単に臆病な性格の副産物か、蚊が吸血すべく肌に止まると、感覚ですぐに気付いてしまい、針を刺す寸前に払い落とすなり、叩き殺すなりしてしまうのである。
蚊も、あながち馬鹿ではないので、首の後ろや、肘の裏など、人体の構造上気付かれにくく、発覚しても被弾の確立の少ないところを狙ってくるようになったのだが、それでも私は蚊の刺突・吸血を許さなかった。
過去に幾多の己の腕に頼む所のある万夫不当の豪傑蚊が、私の血を狙って忍び寄ってきたが、それらはことごとく屠られ、周囲に屍山血河を築くに過ぎなかったのである。
そして、ついに昨夜の惨劇が起こった。
蚊らは、昼のうちに私の部屋に侵入、潜伏し、私が寝静まった頃合いを見計らって大挙して押し寄せ、私の全身を流れる血という血をほしいままに吸血、蹂躙したのである。
深夜、かゆみに目覚めた私は失血と(?)怒りに蒼ざめ、すぐさま化学兵器(蚊取り線香)の投入を決意。
部屋を密閉して焚いたため、私自身もかなりのダメージを被ったが、憎き蚊たちへの報復は成ったのである。
私と蚊の戦いは、まだ序章に過ぎず、恐らくこれからさらに激化し、凄惨を極めてゆくと思うが、霊長類の尊厳にかけてこの戦いに勝利せねばならないと悲壮な誓いを新たにするのである。
たとえ、それが果てしなく不毛な結末を約束されたものであったとしても。
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コメント
「蚊もさるたるもの」読んだら、思わずトラバった。
(^O^)ありがとう。
>人体の構造上気付かれにくく、発覚しても被弾の確立の少ないところを狙ってくる
んーん。よーくわかる。そのとおり!
眠れぬ夜を分かち合いませう(^_-)。
投稿: 姫 | 2004/07/05 17:45
こんばんは、涼です。
蚊取り線香が化学兵器であるって、浅学にて知りませんでした。
我が家の幾つかの蚊取り線香に『取り扱い注意』を貼りました。
投稿: 涼 | 2004/07/05 19:07
>姫さん
トラックバックありがとうございました~。
この時期の「夜の蚊」だけは許せませんね。
翌日まで恨みは持ち越されますから。(笑)
>涼さん
蚊取り線香は、無差別大量殺戮兵器です。
私もさすがに焚く時には躊躇を覚えましたが、しかし、分かって頂きたいのは、私は「刺されるかも知れないから焚いた」のではなく、「刺されたから焚いた」のであるということです。
部屋にいる蚊が刺したという証拠はありませんが、テロに屈する事は国際秩序の混乱を招きますので、蚊取り線香の投入を決めたと言うワケです。
もう、なにがなにやら。
投稿: そんちょ | 2004/07/06 07:57
蚊は嫌ですよねえ・・・風呂場やトイレで遭遇するとなかなかしとめづらい。手がふさがっていることがあるので。
最近では寝ている時、近くを飛び回られるだけで目が覚めるのでノーマットは欠かせません。
戦はこれからが本番。がんばりましょう。
投稿: ゆう | 2004/07/07 01:19
>ゆうさん
あの「ぷ~~ん」って音は、日常における「不快な音」のトップ3に確実にランクインしますね。
しかもしつこいし・・。
暑いから布団もかぶれないし。
参ります・・。
投稿: そんちょ | 2004/07/08 08:18