「書」は「字」じゃない・・?
こないだ、日展を観る機会に恵まれ、ねぶるように観て来た。
絵画、工芸、彫刻などと一緒に、当然「書」もあった。
勉強不足で意味は分からないけど、「書」には以前から興味があり、とても楽しみにしていたのだが・・。
・・・
読めねえ・・!
なんじゃ、このミミズが這ったような線は・・。
「お前なんかに読ませるもんか」というメッセージだけは受け取れるような、半紙に墨が乗っかった痕跡だけが見て取れ、たまに、「あ、しまった。」という感じで読める字がある。
しかも、全体の8割がそれで、大体が高評価を受けている。
これは、私だけが読めないのだろうか・・。
とも思ったのだが、そうでもないようで、みんな作品の脇に貼ってある解説と見比べながら、字を当てて探しているようだった。
つまり、「書」というのは「字」ではないのかもしれない。
だって、「字」は、万人に読めなければ用を成さないのだから、ごく一部の人間にしか読めないものは暗号でしかないんじゃなかろうか?
個人的に、「とても上手で達筆だけど、読みづらい字」より、「とてつもなく下手だけど、読み易い字」の方がはるかに上等だと思っているので、この達筆を極めたがっているあまり、意味不明になってしまったように見える字にはなんら感じるものが無かった。
それは私の感性が追いついていないだけなのかも知れないけど。
「書」の第一印象はあまり良くないものだったけど、これから機会を見つけては「書」を見て、勉強したいと思います。
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コメント
和パパと申します
習字をキチント習っておけば ・・・
披露宴の受付で思います
習字がお上手ですネ 褒めたつもりが
私のは書道です
失礼いたしましたです(^^;
墨の世界 奥が深いようですネ
投稿: 和パパ | 2004/07/08 09:38
>和パパさん
はじめまして~。
書道でも、ドキッとするほど「来る」字を見ることもあるのですが、読めないとありがたみが薄れてしまいますです。
奥が深いですねえ・・。
投稿: そんちょ | 2004/07/09 08:46