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万が一という事もある。

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ちょっと前の話なんだけど、23時半頃、コンビニに立ち寄った。

買い物もあったのだけど、ついでに小用も足しておこうとトイレに向かった。
そこのコンビニのトイレの前は軽食などが食べられるイスとテーブルが置いてあって、よく中高生がたむろしてうるさかったりする所なのだけど、その日はオッチャンが座っていた。

何気なくそのオッチャンを見ると、なんとスイカを果物ナイフで切ってシャリシャリ食べている。
どう考えてもこのコンビニではスイカは置いていないので、恐らく持ち込みだろうと思うのだけど、とにかくザクザク切って、シャリッシャリ食べている。

近づいてくる私に気付いたのか、こっちを振り向いたのだが、こういう物騒なご時世で、深夜のコンビニで、帽子を目深にかぶって片手にナイフを持っているその姿は、理屈ヌキに不気味で怖い。

たとえスイカを食べていてもだ。


さりげなく視線が交わらないようにツイッとかわし、なるべく気配を消して、なおかつ全身の注意をそのオッチャンに向けながらトイレに入る。

用を足しながら、また要らん想像が頭の中を駆け巡り、

「もし、トイレから出た時に襲われたらどうしよう・・」
とか、

「トイレから出たら、あのオッチャンが強盗に及んでいたらどうしよう・・」

「相方が店内にいる。襲われないだろうか・・。」
とか考え、万一の時のために、いつか本で読んだ「ナイフを持つ暴漢に襲われた時の対処法」を反芻していた。

①相手の利き腕(ナイフを持っているほうの手)と逆方向に回る。

②腕に布を巻き、それでナイフの斬撃、刺突をいなす。

③腰溜めにナイフを持つ(よーするにヤクザさんのドス持ち)敵に対しては、対処法がないのでとにかく逃げる。

などなど。

よし・・シミュレート完了。
実際には絶対に上手く出来るわけないんだけど、対処法を知っていて、心構えが出来ていれば大分違うとも書いてあったので、この際あの本を信じるしかないだろうと意を決してトイレを出る。


カチャリ。


相変わらずシャリシャリスイカを食べているオッチャン。

すごく美味そうに。
しかし、なぜか右手にはナイフを持ったままである。

・・・やっぱし怖いよ、この人・・!
と心の中で半泣きになりながらも、努めて視線を合わせず、それでも注意を怠らないようにしつつ、足早に店を出た。


多分、オッチャンにそういうつもりは無いんだろうけど、店に商品以外のものを持ち込む事といい、刃物を出す事と言い、一体何を考えているのだろうか・・と思ったし、ああいう人もたまにいるから、コンビニで働く人って大変だし、怖いだろうなあ・・と思った。


しかし、ああいうスリルはカンベン願いたいものである。

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