パペマペですか・・?
こないだ、クルマで街を走っていたときのこと。
ちょっと寂れめの大きなショッピングモールの前にある、信号のある交差点で、歩行者用信号の青を待つ二人の女性が視界の端をかすめた。
ああ、信号待ちしとるなあ~・・と視線を前に移そうとしたその時。
再びそのふたりの女性に目が釘付けとなった。
頭に着ぐるみ(かぶりぐるみ?)を装着している!!?
・・・ええ~~~~??
しかも、ウシとカエル?
パペットマペットですか??
はじめは、何かのキャンペーンかと思ったが、下はどう見ても普通の格好。
あきらかに彼女らは、装飾のひとつとして「かぶりもの」を選択しているのだ。
「今日は日差しが強いから、カエルかぶって行くわ。あなたは合わせてウシ君にしなさいな。」といった感じだ。
佇まいが自然だ。
むしろ「被りものがそんなに珍しいの?」と言わんばかりの態度だ。
しかし、ここで「アイツらバッカじゃねえの?」とか、「若いっていいわねえ」とひとくくりにしてしまうのは思考停止の極地であり、非常にもったいない事だと思う。
そこで、被りものの普段使いについて考えてみた。
まず、直射日光は避けられるだろうが、通気性は恐らく悪い。
ムレムレだろう。
「つば」も付いていないので、日光を避ける効果は皆無。
帽子としての効果はまったくもって期待できない。
異様な格好をする自分に目を向けさせる、いわゆるアイキャッチ効果は、なるほどそれなりに期待できるだろう。
しかし、なんのために?
いやまて、対外的な効果とか、理由とかメリットを考えている事がそもそもの間違いなのかも知れないぞ。
「何となく楽しいから。」
「かわいいから。(それを着けている自分も含めて)」
ということなのかも知れない。
ひどく感覚的な愉悦がそこにあるとしたら、全てにツジツマがあるじゃないか。
たとえばハイヒールだ。
私は男なので、履いたこともないのだけど、足は疲れる、指は変形する、メリットといえば「足が長く見える」、「ふくらはぎが締まる」ということで、「足を保護する」、「歩行を助ける」という本来の靴の役割を完全に無視しているにも関わらず認知されているではないか。
だとすれば、「可愛さ」だけを追求する被りモノの存在だって、「ちょっと変わった帽子」として認知されて然るべきであろう。
私の知っているところでは、着ぐるみ、被りものの類は、デパートの屋上、駐車場などでしかその存在を許されなかったものだが、世は移ろい、いつからか被りものは市民権を獲得し、やや独創的、異端的なファッションとして文化の一部に着床したのだろうかとも考えられる。
つまり、今年は被りモノが「来る」!!!
ということなのかもしれない。
「来て」たまるか。
ともいえるが。
まあ、面白いからいいと思います。
他人なら。
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コメント
ウケマシタ(^o^)
投稿: nako | 2004/06/04 09:54
>nako さん
ウケマシタカ。
うはは。
投稿: そんちょ | 2004/06/05 07:54