山のばあちゃん日記10 ~今年の鴨~
山の工房村の近くには、小さなダムがあります。
毎年、たくさんの鴨が渡ってきては、
あちこちグループで固まっていました。
ところが、今年はダム一面に、まるでゴマ粒をまき散らしたように
バラバラに浮いている。
どうして?
仲が悪い?
独立心?
自己責任?
いつ旅立つ?
どうか仲よく、
一斉に旅立ってちょうだい。
<明日も更新します>
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山の工房村の近くには、小さなダムがあります。
毎年、たくさんの鴨が渡ってきては、
あちこちグループで固まっていました。
ところが、今年はダム一面に、まるでゴマ粒をまき散らしたように
バラバラに浮いている。
どうして?
仲が悪い?
独立心?
自己責任?
いつ旅立つ?
どうか仲よく、
一斉に旅立ってちょうだい。
<明日も更新します>
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我が家には、広い板の間に、大きな囲炉裏があります。
毎朝、炭をおこしますが、
炭の匂いが時々嫌になる時があります。
そんな時、思い出して、
裏山にある桜の木を折ってくるか、
剪定した梅の枝を取ってきて、
熱くなった炭の上に置きます。
しばらくすると、とてもいい香りがしてきます。
決して燃やしてはいけない。
熱い灰の上に置くだけでいいのです。
いいにおい…
♪春よこい♪
<次の更新は月曜日です>
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私の愛してやまない山の工房村は、三方山に囲まれているので、
ゴク最近までケイタイも通らず、テレビも思うようにならないところでした。
今はどこもかしこも電波が通じてしまうので、
かえって贅沢な環境じゃないかと思っておりました。
私は毎日のように山に行く。
先日も雪に足を取られながら山を歩き、
クロモジの木を探した。
山の木々も、まだ冬の眠りの中なので、
みんな同じに見える。
でも13年もここに住むと、色々分かるもので、
コレはナニで、アレはナニナニ…
すぐ分かる。
とても自分が偉く見えて、充実感にひたる。
さて、クロモジの木。
いっぱい採って山を降り、
さっそくビンに詰め25度の焼酎をタップリいれて、眠らせる。
毎朝、ミックス野草茶を沸かし、
クロモジ酒をポタポタと2~3滴。
それはそれは香り豊かな野草茶を飲む。
クロモジは疲労回復の薬効があると云われるが、
そんなことよりこの香りが心豊かにしてくれる。
今日仕込んだクロモジ酒。
秋頃がタノシミ…
<明日も更新します>
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この上空を、いつも飛行機が飛んでいる。
野草を採りに出かける時、
いつも双眼鏡を持っていく。
私は空を見るのが好きだ。
雲を見たくて持って出た双眼鏡に、
たまたま写ったのが薄緑の機体の飛行機だった。
美しかった。
とても美しかった。
テーブル型の石に寝転がって、
次の飛行機を待った。
すぐ来た。
銀色だった。
次も銀色だった。
それからウトウトしてしまった。
あれから、あの薄緑の飛行機は、
一度も見ていない。
<明日も更新します>
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今日は少々暖かいような気がして、
山の工房村の中を歩き回ってみました。
日当たりの好い、雪が融けた場所を点々と歩いてみました。
採った野草。
なずな、たんぽぽ、種漬花(たねつけばな)、せり、クレソン、あざみ
はこべ、ふきのとう、すみれ、おおまつよい草、こおに田平子(こおにたびらこ)、
げんのしょうこ、ひめじょおん、ヒメムカシヨモギ、みみなぐさ、はるじおん…
全部「野草茶」になります。
みんなみんな土に貼りついています。
♪ど~こ~か~で春が~♪
<明日も更新します>
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去年、家具工房の軒下に、
大きなキイロスズメバチの巣が出来て、
その周りをキイロスズメバチが飛びまわっていた。
「寒くなれば全部巣立つから、イタズラするんじゃないよ!」
とみんなに言い聞かせ、その時を待った。
寒くなって、巣の周りに蜂がいなくなった。
春になって、思い出して巣を見に行ったら、
大きな穴が空いていた。
「なんで?」
としばらく様子を見ていたところ、
ナント、山鳥が出たり入ったりしている。
鳥の巣になっているではないか!
その鳥も巣立ったのか、今は空き家になっている。
自然の生き物達は、人間の考えの及ばないところで生きている。
イイナー!
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この冬、熊が冬眠していないという。
近所に熊が出たというので、
村の鉄砲撃ちが出動した。
かわいそうに撃ち殺されたのだが、
その肉に脂肪がほとんど無かったと云う。
去年の異常な暑さのせいか、木の実が成らず、
冬眠できるほどの食料がなかったらしい。
本当に本当に切なくなる。
今年はどうか山が豊作でありますように…
<明日も更新します。>
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今年は雪が多かったので、山の生き物たちは大変です。
秋に干し柿をたくさんつるしました。
いつもの年ならばとうに食べてしまうのに、
今年は鳥のためにつるしたまんまです。
ガラス窓越しに見ていると、
たくさんの山鳥が羽ばたきながらつついています。
あと2個しか残っていない。
春よ来い!
早く来い!
<明日も更新します>
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快晴でした。
裏山に自生する春らんを見に行ってきました。
まだまだ小さいけど、たくさんツボミが出ていました。
春一番の山の恵みです。
ほんのり甘く美しく、シャキシャキとした食感が今から楽しみです。
春よ来い!
早く来い!
明日も更新します。
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咳が出るので、ふきのとうを食べようと工房村周辺を歩いてみました。
ザラつく雪を手でかきわけると…ありました!
筆のようにとんがった小さいふきのとうが、
土の中に隠れていました。
30個ほど採り、
「今日はこの辺でカンベンしてやる!」
なんて言いながら、
すっかり体が冷えて、鼻をすすりすすり帰ってきました。
さっそくさっと湯がいて、味噌で和え香り豊かなふきのとう。
チビチビなめながら、心豊かに一杯の日本酒。
外はまた雪です。
春よ来い!早く来い!
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工房村に住む人や動物
・人間 2~68歳 計10人
・犬…甲斐犬(飼い犬)タロウ
・外猫…ご飯と寝床(軒下や庭の鉄骨)に住み着いている猫
♀小(ショウ)ちゃん。
特大、大、普、小と4匹生まれ、小ちゃんだけ残った。
♀雪(ユキ)ちゃん。
去年雪の上に捨てられていた。生後2カ月くらいだった。
♂ブサ
ブサイクな茶トラ。(あんまりな名前…)
♂銀の字
シャムっぽい猫。首輪をしたまま迷い込んできた。家出かも…
・その他
マムシ、ヤマカガシ、シマヘビ、イモリ、テン、イタチ、タヌキ、キツネ
カモシカ、キネズミ、ノウサギ、クマ、フクロウ、キジ他、名前の知らない鳥たち
・植物
山菜、野草、絶滅が危惧されている様な植物
・夜空
降るほどの星々。
時折人工衛星が見える。
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